「吸引分娩で赤ちゃんの頭が細長くなったけど、いつ治るものなの?」
分娩中になかなか赤ちゃんが出てこない時、吸引分娩を行うことがあります。赤ちゃんの頭にカップを付けて引っ張り出すのですが、その時の圧力で赤ちゃんの頭の形が伸びたりすることがあるのです。
この時に引っ張られた頭の形が、いつ治るのか?元に戻るのか?心配しているお母さん方は多いようです。
先輩ママの体験談から、吸引分娩での赤ちゃんの頭の形がその後どうなったのかについて、見ていきましょう。
目次
吸引分娩とは
吸引分娩とは、赤ちゃんが子宮口からなかなか出てこられないときに、外側から赤ちゃんの頭にカップを付けて吸引することにより引き出してあげる分娩方法です。
吸引分娩は意外と多く用いられる方法で、およそ1割の方が出産において吸引分娩を経験していると言われています。
吸引分娩自体はそれほどリスクのある方法ではありません。
しかし吸引して引っ張り出すことで、赤ちゃんの頭の形が変形してしまうことがあります。
どのように頭の形は変わるの?
赤ちゃんの頭にカップを吸着させて引っ張るのですから、赤ちゃんの頭にかなりの圧力がかかります。
そのカップが赤ちゃんの頭の頂点に吸着した時は、頭の形が細長く伸びることが多いです。また少しずれて吸着した時は、斜めになっていびつな形で細長く伸びることもあります。
それでは必ず吸引分娩をすると頭の形が伸びたり、いびつな形になるのかというとそうではありません。
産婦人科の先生が上手に吸引分娩をしてくれたときは、頭の形が変わらずに生まれることも当然あります。
先輩ママの体験談を見てみても、先生が上手で頭の形もきれいなままに生まれてきたというものがあります。
ただ吸引分娩をした場合、やはり頭の形が細長くなったり、いびつになってしまうことは現実的に多いです。吸引分娩で変形した赤ちゃんの頭が「いつになったら治るのか」、「元に戻るのか」についてみていきましょう。
赤ちゃんの頭はいつ治るのか?
赤ちゃんの頭は非常に柔らかいです。
生まれてからの寝かし方で頭の形が、絶壁になってしまったり、いびつになってしまったりすることも珍しくありません。
逆に考えてみると、吸引分娩で細長くなっったり、いびつになってしまった頭の形も自然に治る可能性があるということです。
先輩ママの体験談を見てみると、「1か月程度で元の形に自然に治った」というものや、「2,3か月頃は細長くて元に戻るのか心配だったが、6歳になった今ではきれいに元通りになった」というものなどいろいろなケースがあります。
多くの場合、成長して頭全体が大きくなるにつれて自然と頭の形も気にならなくなってきます。
また髪の毛が生えそろってくると、頭の形はあまりわからなくなってきますよね。
確かに多少細長い状態が残ったり、いびつな状態が残ったりすることもありますが、心配しすぎる必要はないのではないでしょうか。
育児をしていると頭の形よりも大変なトラブルがたくさん出てきます。
日々の成長を見守って、赤ちゃんのありのままを愛してあげることが、一番大事になってくるのかもしれないですね。
先輩ママの体験談とアドバイス
一か月経ち、頭の形はほとんど戻りました
赤ちゃんが中々出て来ず、吸引分娩になった時は初産婦でしたし驚きました。 ただ、現場では私がどうこう口を挟める状態ではないですし、こちらもいきんでいて早く出てきて欲しいのでそれどころではなかったです。 吸引分娩をして、何か問題があったわけではありませんでしたが、赤ちゃんの頭の形はとても細長く伸びました。 不安で助産師さんに確認した所、よくあることのようで安心しました。 3日後くらいには少し戻り、一か月後には完全に戻るとのことでした。 実際、一か月経ち、ほとんど戻りました。 赤ちゃんの頭がすごく伸びるので、驚かれるとは思いますが、心配ないです! 心配でしたら、助産師さんや先生に確認するのが一番だと思います。 赤ちゃんの頭は柔らかいので産道を通りやすくするため変形します。 吸引分娩の時は細長くはなりますが、一か月程でちゃんと戻るので安心してください。(北海道K.T) |
生後一ヶ月半を過ぎたころから、細長かった頭は自然な丸さに戻りました
吸引分娩をして、赤ちゃんの頭は細長くなっていました。 でも、生後一ヶ月半を過ぎたころから、細長かった頭は自然な丸さに戻りました。 吸引分娩は、ママの方の子宮や傷口の痛みが一ヶ月近く続き、少しつらかったです。 赤ちゃんのことを第一に考えて、吸引分娩になります。 先生のことを信じて、とにかく赤ちゃんのことを思って下さい。 赤ちゃんの頭の形も、吸引分娩の影響でいびつになったり、細長くなったりしても、自然に元に戻るので安心して下さい。 群馬県 H、T |
はらはらしましたが無事に元気な女の子が生まれました
わたしは23歳の時に娘を出産しました。 自然分娩だったのですが、わたしの陣痛が微弱でこのままでは危ないということで促進剤を打った上での吸引分娩でした。 吸引分娩はその場の判断で行われ、はらはらしましたが無事に元気な女の子が生まれました。 吸引分娩はイメージとして赤ちゃんが苦しいとか、引っ張ったら痛そうなイメージがありました。 不安はたくさんありましたが、お医者さんや助産師さんたちは最善の対応をしてくれます。 わたしもおかげで安心してお任せできました。(岩手県Y.F) |
頭の形も意外と伸びなくてキレイという友だちも多いです
私の呼吸が上手く出来ず赤ちゃんが苦しいとのことで吸引分娩しました。 ひっぱられるとスポーンと出てきてトレーに落ちました。 先生の吸引が上手だったので頭の形はとてもきれいで、今もキレイなままでまんまる頭です。 いきみをのがすのもとても難しいですが出来れば何事もなく吸引しないで生まれてきて欲しいですよね。 もし吸引分娩になっても先生を信じて。 頭の形も意外と伸びなくてキレイという友だちも多いので安心してください。 一番は元気に生まれてくることです。(栃木県M、S) |
出産予定日の1週間前に破水。 陣痛誘発剤の点滴を2パック打って、2日後にようやく陣痛がきました。 子宮口が開き、いきんでもOKな状態になるのに約1日経過。 かなりの体力を消耗したため微弱陣痛となり、最終的に担当医の判断で吸引分娩となりました。 もちろん想定外のことでしたが、元気で無事に生まれてきてくれたので安心したことを思い出します。 確かに、生後2~3か月ぐらいは、おでこから頭の頂点までが長く、元に戻るのか心配しました。 今、6歳の娘の頭は全く気にならず、逆に周りの人々から「顔小さいよね~。」と言っていただきます。 また、吸引分娩は健康保険適用となるため、普通分娩より費用が安く抑えられました。 出産直後は精神状態が安定しないせいか、最後に自力で産めなかったことに少し悔しさを感じました。 それを主人に話すと、最後はそうだったかもしれないけど、あんなに死ぬ思いで約1日陣痛に耐えて偉かったよ、ありがとう!と言ってもらえ、心が穏やかになったことを思い出します。 どんなに医学が進歩しても、お産は人それぞれ。安産もあれば難産もあると思います。 出産は一つの節目であり、人生のスタート。 前を向いて、焦らず対応していきましょう。(神奈川県 M.H) |
まとめ
吸引分娩で出産をすると、赤ちゃんの頭の形が細長くなったり、いびつになったりすることがあります。
赤ちゃんの頭にカップを吸着して引っ張り出すので、多くのケースで頭が伸びてしまうのですね。
もちろん吸引分娩をしても頭の形がきれいなまま生まれることもあります。産婦人科の先生が上手に引き出してくれることもあるようです。(先生の技術だけでなく赤ちゃんが出にくい・出やすいといった状態にもよりますが)
赤ちゃんの頭の形は、しばらく経つと目立たないほど元通りに自然に戻ってくることも多いようです。
ちょっと心配になってしまうこともあると思いますが、成長して頭が大きくなり髪の毛が生えてくると目立たなくなることがほとんどなので、心配しすぎないようにしてくださいね。