「出産後に膀胱あたりに違和感があるけども、これって膀胱炎なの?」
産後に膀胱炎の症状を訴える方は非常に多いです。なぜ産後は膀胱炎になりやすいのでしょうか。また膀胱炎になった時はどのように対処すればいいのでしょうか。
先輩ママの体験談から、膀胱炎になった原因と対処法を見ていきましょう。
目次
産後の膀胱炎の原因と対処法
膀胱炎は膀胱が細菌に感染することによっておこるのですが、尿道が男性に比べて短いために、もともと男性に比べて女性は膀胱炎になりやすい体質となっています。
膀胱炎になりやすい原因と対処法を知り、膀胱炎を防ぎましょう。
尿が排出しにくくなる
産後に尿が出にくいと感じた方は多いと思います。
出産後は少しの間ですが、膀胱が麻痺してしまうことがあります。これは出産のために膀胱に大きな負担がかかり、その結果一時的に膀胱が麻痺してしまうのですね。
また出産後は体全体が大きなダメージを受けていますよね。
特に会陰切開をしたときなどは、その痛みと傷口が開くのではないかとの恐怖で、トイレに行って力を入れるのも怖くなってしまうでしょう。
そうすると長時間にわたり膀胱内に尿が溜まり、膀胱炎になるリスクが高くなってしまいます。
産後すぐはどうしてもトイレを我慢しがちになってしまいます。
しかし膀胱炎にならないためにはこまめにトイレに行くことが大事になってきます。
水分を十分に補給して、こまめにトイレに行くことで膀胱炎を予防しましょう。
もし産後すぐ入院中に膀胱に違和感を感じた時は、医師に相談して授乳中でも服用できるお薬を処方してもらってくださいね。
雑菌が繁殖しやすい
産後すぐにシャワーを許可してくれる産婦人科もありますが、数日間シャワーもダメだという産婦人科もあります。
産後は悪露がしばらくの間続きますので、どうしても雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
雑菌が繁殖してしまうと、尿道を通り膀胱に雑菌が入り込んで膀胱炎になってしまうことがあります。
もしシャワーが許可してもらえるなら、雑菌が繁殖しないように悪露をきれいに洗い流してその後に消毒をしておきましょう。
またシャワーを許可してもらえないときは、悪露を洗浄綿などできちんと拭いたのちに消毒することを忘れないようにしてくださいね。
トイレに行くのを我慢してしまう
退院をすると、本格的な育児が始まりますね。
育児が始まると、赤ちゃんのお世話にかかりっぱなしになります。
赤ちゃんが抱っこしていないと泣き止まない、赤ちゃんが後追いしてどこにもついてくる、赤ちゃんがハイハイをして目を離すことができないなど、常に目を離すことができなくなることもしばしばです。
そうすると、どうしてもお母さん自身のことが後回しになってしまいますよね。
トイレにしてもそうです。ついつい赤ちゃんの世話に忙しく、トイレを我慢してしまうことは多いと思います。
しかしトイレを我慢することは膀胱炎になるリスクを高めてしまいます。
先輩ママの体験談を見ても、赤ちゃんのお世話に追われ、トイレを我慢した結果膀胱炎になってしまったというケースがあります。
膀胱炎の予防としては、こまめにトイレに行くこと、水分を十分補給することが大事になってきます。
膀胱炎になってしまうと、赤ちゃんのお世話の間を縫って通院しなければならなくなるので、まずは膀胱炎にならないように予防してくださいね。
膀胱炎になってしまった場合は、医師に授乳中であることを相談して、薬を処方してもらいましょう。
膀胱炎は繰り返しなりやすい病気なので、注意をしてくださいね。
先輩ママの体験談とアドバイス
トイレに行きたい時に泣かれると行けなくて膀胱炎になりました
わたしは23歳の時に娘を出産しました。 産後に膀胱炎になったのは退院してからすぐのことです。 わたしはこの子が第一子なので、泣かれることに慣れていませんでした。 なので、わたしがトイレに行きたい時に泣かれると行けなくて膀胱炎になりました。 親に娘を預けて病院に通っていまは良くなっています。 トイレに行っている時間なんて何分でもないですが、それでも心配になりますよね。 寝返りをうたないうちは窒息なども心配することはほとんどないので、多少ぐずっていてもトイレはいきましょう。 わたしは膀胱炎になって、親に預けて病院に行くことでより人に迷惑がかかったことを反省しています。(岩手県Y.F) |
とにかく水分をたくさん摂るようにすると5日ほどでよくなりました
産後8か月ごろに、排尿痛や残尿感がでるようになりました。 ちょうど子どもが後追いでトイレにもついてきて落ち着いてトイレができなかったり、水分をあまりとっていなかったことが原因かと思い、とにかく水分をたくさん摂るようにすると5日ほどでよくなりました。 特に病院にはかからず自力で治しました。 それから半年ほど経ちますがまだ再発はしていません。 膀胱炎の痛みや残尿感はとっても辛かったです。 産後はどうしても自分のことはおろそかになりがちだと思いますが、トイレは我慢しないこと!水分はしっかり摂ること!これがとても大事だと思います。 特に後追いの時期は大変だと思いますが… (埼玉県 Y.O) |
まだ入院していた時なので、産婦人科に相談して薬を出してもらいました
もともと体調が悪かったり性行為をするとすぐ膀胱炎になっていましたが、産後も体調が悪く貧血がひどくてお風呂に入れなかったのですぐに膀胱炎になりました。 まだ入院していた時なので、産婦人科に相談して薬を出してもらいました。 しっかり完治させないと繰り返し膀胱炎になるみたいです。 重症になってからだとやはり完治するのに時間がかかるので、気になったらすぐ病院に相談してください。 慣れない子育てと膀胱炎の辛さは相当なストレスになりますからね。(神奈川県 Y.K) |
膀胱炎になっていると診断され、薬で治療し一週間程度で完治しました
お産の時は正常分娩でしたが、陰部が裂けてしまい数針縫っていました。 産後も傷が腫れてしまい痛みがあり辛かったです。 排尿をするとすごくしみるので、なるべく排尿を我慢するようにしていたせいなのか、ある日残尿感と排尿痛の症状が出てしまいました。 医師より膀胱炎になっていると診断され、薬で治療し一週間程度で完治しました。 産後は、抵抗力が弱まっていることもあるため膀胱炎になる妊婦さんは多いようです。 排尿をしたくないと思って我慢したり、水分をあまりとらなかったりすることが原因のため、次回の妊娠の際には気を付けようと思いました。 |
子どもがい小さい時期に病院に行くの大変ですが、早めに行った方がいいです
産後3か月ぐらい経った時に、抱っこをしていないと寝ない時がありました。 ちょっとしたことでもすぐに起きてしまうため、トイレにも行けないような生活が続いていたところ、かゆみのような痛みのような不快感が起こるようになり、病院に行って薬を処方してもらいました。 子どもがい小さい時期に病院に行くの大変ですが、早めに行った方がいいです。 寝不足などが続くと薬も効きづらいことがあり、繰り返してしまう病気なので、周りに協力をお願いした方がいいと思います。(埼玉県 F.M) |
まとめ
産後は膀胱の違和感を感じたり、膀胱炎になりやすくなります。
もともと女性は男性よりも膀胱炎になりやすい体質なのですが、産後は出産の負担などから尿が出にくくなることがあります。
また悪露などの影響で雑菌が繁殖して膀胱炎になるリスクも高くなっています。
外陰部などを清潔に保ち、こまめにトイレに行くことを心がけましょう。
また育児が始まると赤ちゃんのお世話でトイレを我慢してしまうことも多くなりますが、トイレを我慢すると膀胱炎になりやすくなってしまいます。
周囲の協力を得ながら、トイレを我慢することなく育児をしてくださいね。