「手首がものすごく痛いけど、これって腱鞘炎?」

産後に腱鞘炎になってしまうママさんはたくさんいます。毎日赤ちゃんを抱っこしていると、どうしても手首やひじ、指などに負担がかかってしまい、炎症を起こしてしまいます。

先輩ママたちは、産後の腱鞘炎にどのように対処してきたのでしょうか。見ていきましょう。

産後に腱鞘炎になる原因は?

産後に手首やひじ、指などが腱鞘炎になってしまう原因は、赤ちゃんの抱っこの仕方と慣れにあります。(女性ホルモンのプロゲステロンも産後の腱鞘炎の原因になりますが、大きな要因はやはり抱っこの仕方と慣れです。)

一人目の赤ちゃんの時に腱鞘炎になってしまったけれど、二人目以降の赤ちゃんの時は腱鞘炎にならなかったというママさんは非常に多いです。

先輩ママの体験談を見ても、一人目はひどい腱鞘炎になったけど、二人目からは大丈夫だったというものがあります。

一人目の赤ちゃんの時は、ママも初心者なので赤ちゃんの抱き方に慣れておらず、力の入れ加減のコツもまだまだわかっていません。

どうしても手首やひじ・指などに余計な力が入ったり、負担がかかる抱き方をしてしまうのですね。

手首やひじの痛みをかばっているうちにばね指になってしまい、お箸も持てなくなるということもあり、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

それではどのようにすれば腱鞘炎にならない抱き方となるのでしょうか。

腱鞘炎にならない抱き方とは?

一人目の赤ちゃんを抱く時は、赤ちゃんを落としてはいけないと思って、どうしても力を入れて抱いてしまっています。

肩やひじ、手首、指などにかなりの力、テンションがかかっています。

その力が積み重なって炎症を起こし、腱鞘炎になってしまっているのですね。

また、赤ちゃんは約3000グラムで生まれてから、毎日20グラム~30グラム体重が増えてきます。

最初はまだ赤ちゃんも軽くていいのですが、知らず知らずのうちに体重が増えてくるので負担も大きくなってきます。

3000グラムぐらいなら多少ひじや手首に力を入れて抱いていても大丈夫なことが多いですが、赤ちゃんが5キロ、6キロになってくると、手首やひじなどの負担も最初の頃の倍近くになっています。

力を入れたまま同じ体勢で赤ちゃんを抱っこしていると、ものすごい負担がかかっているのですね。

その負担を和らげるためには、できるだけ余計な力を入れずに柔らかく赤ちゃんを抱っこすることが必要です。

もちろん力を抜きすぎて赤ちゃんを落とさないように注意しなければいけませんが、力を入れすぎずに優しく抱っこするというコツをつかんでくださいね。

腱鞘炎になった時の対処法

いったん腱鞘炎になってしまうと、痛みで大変ですよね。

抱っこの仕方を工夫する以外に、どのようにして腱鞘炎の痛みに対処すればいいでしょうか。

抱っこを控える

手首やひじ・指など腱鞘炎になった部分は、あまり使わずに休ませてあげることが一番いい対処法となります。

旦那さんなどに手助けをしてもらい、できるだけ腱鞘炎になった部分を休ませましょう。

抱っこしないと赤ちゃんが寝てくれない、ぐずるというときは、抱っこ紐やスリングなどを上手に活用して手首やひじの負担を軽減してくださいね。

テーピングやサポーターをする

手首の腱鞘炎の場合などは、手首にテーピングをしてある程度固定してあげると痛みがましになることがあります。

テーピングで負担を軽減しているのですね。

ひじの腱鞘炎の場合はテーピングが難しいので、サポーターのほうがいいかもしれません。

テーピングやサポーターをうまく利用して負担を軽減してみてくださいね。

マッサージやストレッチをする

マッサージやストレッチをして血行を良くしてあげることで腱鞘炎を改善することもできます。

地味な作業ですが、継続して行うことで痛みがましになることがあるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

病院で痛み止めの注射を打つ

あまりに腱鞘炎がひどい時は、病院で痛み止めや炎症を抑える注射を打ってもらうという方法もあります。

腱鞘炎がひどくなると、お箸も持てないほどの痛みに襲われることもあります。

もし湿布などをしても痛みが治まらないほど腱鞘炎が悪化しているときは、病院で診察を受けましょう。

痛み止めや炎症を抑える注射、塗り薬やロキソニンテープなど、適切に医師が処置をしてくれるでしょう。

痛みを我慢しすぎるとどんどん悪化してしまうこともあるので、あまり我慢しすぎないようにしてくださいね。

先輩ママの体験談とアドバイス

ママ 笑顔

生後三ヶ月くらいがピークで腱鞘炎になりました

産まれてから三ヶ月くらいがピークで腱鞘炎になりました。本当に痛いですよね。
ひどいときはテーピングしてました。
それでも抱き方を試行錯誤して工夫したらだいぶよくなりましたよ。
それでもダメな方は病院に行くことをオススメします。
最初は大変かと思いますが、
色々試行錯誤して抱き方を変えてみるといいです。
わたしの場合三カ月くらいから慣れもあったのか良くなりましたが、クセになると聞いたことがあるのでひどくなる前に病院に相談しに行ってください。(神奈川 Y.K)

父母や夫など、オムツ替えや入浴など 手伝ってもらいましょう

1人目出産後 病院を退院してから腱鞘炎になりました。
原因は 抱っこ オムツ替え 入浴等、今まで使っていなかった手の筋肉を急にたくさん使うようになったからだと思います。
応急的な対処法としては、痛みのある部分に湿布を消炎効果のある湿布を貼ることくらいでした。
あとは 父母や夫など 手伝ってもらえる人には遠慮なく手伝ってもらい、なるべく手をつかいすぎないように、少しずつ慣らして、次第に腱鞘炎は治まっていきました。
2人目出産後は腱鞘炎にならなかったことを考えると、やはり、1人目出産以前にあまりに 手を使っていなかったので、腱鞘炎になってしまったのだと思います。
ピアノをずっと弾いていない人が、急に何時間も練習すると腱鞘炎になるのと同じです。
できれば出産前から、ある程度意識的に手作業を増やすとかして、手の筋肉をトレーニングしておけば良かったと思います。
腱鞘炎になってしまったら、手を使わないでおけば、痛みがおさまるのですが、赤ちゃんの世話でそういうわけにもいきません。
父母や夫など、オムツ替えや入浴など 手伝ってもらいましょう。
ひとりで全部やろうとすると腱鞘炎はいつまでたっても治らないです。

近所の病院でビタミン剤と注射を打ってもらい劇的に改善しました

子供が5か月頃から両手首の腱鞘炎になりました。
ちょうど、体重が重くなりだしたことと、離乳食作りで食材を濾すなどの慣れない動作が原因だったと思います。
特にだっこしないと泣き止まなかったので、痛い中でだっこして、授乳して、ミルク作ってと大変でしたし、ハサミや包丁なんかを持つときは特に痛かったです。
あと意外と洗濯ものが増えて(離乳食が始まると特に)、雑巾を絞る動作も厄介で痛みました。
生活全般家事動作がダメでした。
痛みが引かなかったので、近所の病院でビタミン剤と注射を打ってもらい劇的に改善しました。
注射は痛かったですが、痛みと我慢する毎日はから逃れられたので良かったです。
基本は負担をかけない、ということですが、負担をかけないストレスフリーはなかなか実現が難しかったです。
まさか腱鞘炎になるとは思わなかったです。
なれない育児で、身体面の負担は想像以上だと思います。
周りの方々から「無理しないで」と言われたら、素直に甘えて休憩してください。
休憩できない場合もきっとあると思いますが、赤ちゃんのお世話には何より、体力資本です。
頑張りすぎることを頑張らないようにしてください。(大阪府 Y・R)

シップを貼っていましたが、結局数か月痛かったです

生後3か月くらいの時、ずっと抱っこしておかないと、なかなか寝ない時がありました。
仕方がないのでずっと抱っこをしていたら、右手首の腱鞘炎になってしまいました。
薬などはないということで、シップを貼っていましたが、結局数か月痛かったです。
ミルク育児で哺乳瓶をにぎるのもつらかったです。
利き手を痛めると家事も育児もできなくなってしまいます。
抱っこするときは、なるべく抱っこひもやスリングなどを使って、両手を空けるなど極力手を使わないようにすれば、予防になるかと思います。(埼玉県 F.M)

右手の肘前後の筋肉部分が痛くて仕方ありませんでした

腱鞘炎になったのは、子供が産まれてから2ヶ月~4ヶ月目くらいの時です。
子供が産まれた時が3700g前後の大きな赤ちゃんだったので、最初の頃から体重が重くて、どうしても抱っこに慣れていなかったことが原因になったと思います。
おっぱいを飲ませる時や寝かしつける時などに、右手の肘前後の筋肉部分が痛くて仕方ありませんでした。
左手に持ちかえたり、湿布を貼ったりしましたし、主人にマッサージしてもらったりしてました。
どうしても人に抱っこしてもらうと「抱きグセ」ができるといって、抱っこしてもらうのを控えて自分でなんでも頑張っていたら、腱鞘炎になってしまいました。
なので子育ては、自分一人で頑張りすぎないようにして、周りの人達に協力者がいれば、お願いするのもいいと思いますよ。

まとめ

産後に腱鞘炎になる原因は、赤ちゃんの抱き方にあります。

どうしても赤ちゃんを大事に抱っこしようとすると、力を入れて抱いてしまいますよね。

そうすると、肩・ひじ・手首などに余計な力がかかり、その負担の大きい部分に炎症を起こしてしまうことがあります。

二人目以降の赤ちゃんの育児ではあまり腱鞘炎になりませんが、赤ちゃんを負担がなく抱くコツを自然に一人目の育児で学んでいるのですね。

赤ちゃんを抱っこするときは、リラックスして手首やひじに力を入れすぎず、固めすぎずに抱くコツを早く覚えてくださいね。