「出産をしてから冷え性に悩まされている」
もともと冷え性の女性の方は多いのですが、出産後に冷え性になってしまったという方も多いようです。
先輩ママたちは、産後の冷え性を改善するためにどのようなことをしてきたのでしょうか。見ていきましょう。
冷え性の原因と改善する方法
そもそもなぜ産後に冷え性になってしまうのでしょうか。その原因と改善するための方法を見ていきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
女性は妊娠・出産をするとホルモンバランスが乱れてしまいます。
具体的には、妊娠をすると女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンが増加するのですが、出産をするとプロゲステロンとエストロゲン急激に減少します。
これら女性ホルモンの分泌量が大きく変化することで、自律神経のバランスも乱れてしまうことが多いのです。
自律神経は体温調節の役割も担っているので、適切な体温調節ができなくなってしまうのですね。
その結果冷え性などの症状が出てしまうということです。
ホルモンバランスの改善方法
ホルモンバランスの改善には、「食事」「運動」「規則正しい生活」が大事になってきます。
まずは大豆など女性ホルモンの分泌を助けてくれる食材や、栄養面のバランスが取れた食事を摂るように心がけましょう。
野菜や果物などを積極的に食べ、和食中心の食生活にするとバランスがよくなりますね。
また適度な運動は、ホルモンの分泌を促してくれます。無理のない散歩などから始めてみてはいかがでしょうか。
規則正しい生活も大事になります。しかし育児中は規則正しい生活は難しいのが現実ですよね。
あまり無理をせずに、できる範囲で生活のリズムを一定にすることを心がけるといいのではないでしょうか。
骨盤の歪みで血流が悪化
女性は出産をスムーズに行うために、出産時に骨盤が大きく開きます。
出産後すぐに骨盤が元通りになるかというとそうではなく、約6か月かけて少しづつ元の状態へと戻ってきます。
逆に言うと、約6か月間は骨盤が緩めの状態だということですね。
この時に姿勢が悪かったり、座り方が悪かったりすると、骨盤にゆがみが生じてしまいます。
すると骨盤によって血流が妨げられ、全身にきちんと血液が廻らなくなってしまうのです。
その結果、手足に十分な血流がいきわたらずに冷え性となってしまうのですね。
骨盤矯正で血流を改善
骨盤の開きやゆがみを元に戻す「骨盤矯正」により血流が改善してきます。
「骨盤ベルト」「整体やマッサージ」「骨盤体操やエクササイズ」などで骨盤の開き・ゆがみを矯正していくことができます。
産後1か月ぐらいから骨盤矯正をしても問題はないようなので、いろいろと試してみるとよさそうですね。
貧血状態
女性はもともと貧血気味の方が多いですよね。
さらに出産で出血をすることで、貧血状態になってしまっている女性はたくさんいます。
その後に貧血がおさまればいいのですが、授乳のために鉄分が体内で使用されることでさらに貧血状態(鉄欠乏性貧血)になってしまうこともあります。
貧血状態だと赤血球のヘモグロビンが体内にいきわたらないために酸素をうまく体内に循環させることができなくなってしまいます。
そうなると、冷え性の状態になってしまうのですね。
鉄分の補給で貧血を改善
鉄分不足で貧血を起こしている場合、鉄分を食事から摂取することが一番いい方法です。
レバーや牛肉などの動物性鉄分とホウレンソウや大豆などの植物性鉄分をバランスよく摂取するといいですね。
ビタミンがたくさん含まれた果物を一緒に食べると鉄分の吸収が良くなるので、食後のデザートとしてフルーツを食べるのもよさそうです。
食べ物以外では、しっかりと体を休養させるということも必要になります。
産後は体がかなり疲れているので、育児中で難しいですが休養もしっかりととってくださいね。
体を温めることも大事
冷え性を改善する方法として、体を温めることはもちろん大事になってきます。
先輩ママの体験談を見ても、温かい紅茶にしょうがを入れて飲んだり、コーヒーをタンポポコーヒーに変えることで冷え性が改善したという話があります。
アイスクリームなど冷たい食べ物や冷たい飲み物控えたほうがいいでしょうね。
また、足元から冷えが来るケースも多いので、靴下をきちんと履いたり、レッグウォーマーを使用したりして、足元を温めることも考えるといいのではないでしょうか。
先輩ママの体験談とアドバイス
紅茶には生姜を入れたり、コーヒーではなくタンポポコーヒーに変えたりしました
おむつを替えている時に自分の手がとても冷たいことに気が付きました。 やはり毎日赤ちゃんに触れる手だからこそ、少しでも改善しようと食生活に気を付けました。 母乳をあげていたので、よく喉がかわきその際に冷たい飲み物ばかり飲んでしまっていました。 飲み物を温かいものに変えて、紅茶には生姜を入れたり、コーヒーではなくタンポポコーヒーに変えたりしました。 食事も忙しいからとあまり食べずにいましたが、きちんと野菜を特に根菜を食べるように改善しました。 すると体が冷えていると感じることも少なくなり、結果的に母乳量も増え一石二鳥の結果となってよかったです。 産後はどうしても赤ちゃん中心の生活になり、自分のことはおろそかになりがちだと思います。 しかし、ママが体調を崩すと赤ちゃんにも影響が出てしまいます。 自分のことに気づいて守ってあげられるのは自分だけなので、できることから生活改善することをおすすめいたします。 |
首や足首を温めたりしてカラダを冷やさないようにした方がいいと思います
出産後は冷えからくる腰痛に悩まされました。 骨盤のゆがみもあったとは思いますが、時間を作っては整体に行ったり、普段の生活ではなるべく靴下を履く、足首ウォーマーをする、首はスヌードやマフラーなどをするなどして温めるように心がけていました。 産後はあかちゃんのお世話などで慌ただしく時間が過ぎますので、自分の体調は後回しになりがちです。 でもそのツケが出て私のように腰痛やその他の症状で悩まされる人もいます。 自分の体調もみながら、なるべく冷たいものをとるよりも温かいものをとったり、首や足首を温めたりしてカラダを冷やさないようにした方がいいと思います。(長野県N.H) |
私は軽い運動の他に、できるだけ常温や温かいものを摂取するようにしています
産後1年2ヶ月の者です。 産後の運動不足もあってか、足先から足首の冷え、太もも裏からお尻の冷え、お腹の冷えなどが気になるようになりました。 足に関しては、時間のあるときに足指グーパーをしてみたり、足首を回したりしています。 お腹まわりも、できるだけ骨盤を前後左右に動かすようにして、少しは改善されてきました。 冷え対策には色々な方法が雑誌やテレビでも紹介されているので、今の自分に合った方法を見つけられると良いと思います。 私は軽い運動の他に、冷たいものを飲んだり食べたりするのを控え、できるだけ常温や温かいものを摂取するようにしています。 |
身近な方法でできることはないか検討しました。実行したのはしょうが紅茶
29歳の時に長男を出産しました。 出産を機に自分の体質の様々な変化を感じましたが、冷えもその一つです。 出産した冬には足先が冷え、それがお腹まで冷たく感じるようになりました。 私は漢方の本を参考に、身近な方法でできることはないか検討しました。実行したのはしょうが紅茶。 生姜を細かく薄切りにし、一度レンジで温め、2日ほど天日干しし、ミルで粉々にしたしょうがを紅茶に入れて、毎朝飲みました。 紅茶はノンカフェインのを飲んだので、授乳も心配なくできました。 しばらくするとお腹の調子が良くなり、足の冷えも感じなくなり、体全体の疲れも癒されていくように感じました。 私にピカイチの方法を見つけられて良かったです。 産後は体の色んな面で負担がかかります。 夜間も含めた授乳で睡眠不足だし、ゆっくりお風呂も入れず、冬場は冷えには大敵ですよね。 自分の時間も中々取れませんが、温かい飲み物を飲んだり、5分手足を暖めたり等、ちょっと一息つく時間を自ら作ってみると良いと思います。 共に子育てを頑張りましょう。(東京都 A.O) |
一番、効果があったと感じたのは冷たい食べものや飲み物を控えたことです
私は、真夏に出産してほとんど毎日クーラーをつけていたせいか、手足の先が冷たかったです。 夏でも靴下を履き、タンクトップなどの袖の無い服は着ないようにして過ごしました。 そして、産後1か月経ってからは、なるべくお風呂を浸かるようにしました。 一番、効果があったと感じたのは冷たい食べものや飲み物を控えたことです。 アイスクリームや冷蔵庫で冷やした飲み物などではなく、根菜類を中心をした食事を心がけました。 体が冷えていると、体の血流が悪くなり母乳を出も悪くなります。 産後は赤ちゃんの世話で忙しいと思いますが、自分の体のことも考えて外からも中からも冷やさず、ストレスを溜めないような生活をすると良いと思います。(大阪府 T・Y) |
まとめ
産後に冷え性になってしまう、冷え性が悪化してしまう女性はたくさんいます。
これはホルモンバランスの変化、骨盤のゆがみや開き、鉄分不足による貧血状態などが原因で引き起こされてしまうものです。
バランスのいい食事や鉄分をたくさん含んだ食事を摂ったり、骨盤矯正をしたりすることで冷え性が改善されてきます。
また紅茶にしょうがを入れるなど温かい飲み物も体を温める効果がありますので、試してみてください。