「出産後に便秘になってしまった。どうにかして便秘を解消したい!」
もともと便秘がちだった人、産後に便秘になってしまった人など、女性にとって便秘は身近な存在でもあります。しかし便秘は肌荒れや痔の原因になってしまうので、早めに解消しておきたいですね。
先輩ママたちは、産後の便秘をどのように解消してきたのでしょうか。体験談から見ていきましょう。
目次
産後の便秘の原因と解消法
産後の便秘といっても原因はいろいろとあります。その原因と、原因ごとの便秘解消法を見ていきましょう。
会陰切開の痛みが原因
出産をする際に、会陰切開をする方は多いと思います。
もちろん出産後は切開した箇所を縫合してくれるのですが、すぐに傷口がよくなるわけではありません。出産後しばらくは痛みが残ってしまいますよね。
特に産後数日間はかなり痛みを感じることも多いです。
会陰切開をすると、排便時の痛みが原因でトイレに行くのが怖くなってしまうことがあります。
力を入れると会陰部の傷口が開くのではないかと思い、なかなか力を入れることもできません。
会陰切開で便秘になってしまった時の解消法
会陰切開の傷が痛んでトイレが怖い場合は、まず助産師さんに相談してみましょう。
相談をすると、酸化マグネシウムなどの便を柔らかくする薬を処方してくれることがあります。
便が柔らかくなれば力を入れなくても排便できるので、傷口の痛みを感じることも少なくなるでしょう。
産後数日が経過すると傷口もよくなってきますので、出産から数日間は薬の力を借りてもいいのかもしれないですね。
痔の痛みが原因
出産時にいきんで痔になってしまう女性も多いです。また妊娠中に子宮が大きくなることが原因で直腸が圧迫されて痔になってしまうこともあります。
イボ痔や切れ痔などの痔があると、排便時の痛みが原因でトイレに行くのが怖くなってしまうことがあります。
力を入れると痔が切れたりするのではないかとなかなか力を入れることもできません。
痔の痛みが原因で便秘になってしまった時の解消法
会陰切開の時と同様に、まずは助産師さんに相談しましょう。
酸化マグネシウムなどの便を柔らかくする薬や、痔の症状を改善する座薬や軟膏などの塗り薬を処方してくれることがあります。
便が固くなると痔も悪化してしまうので、できるだけ便は柔らかくしたいです。
便を柔らかくしながら、座薬や軟膏で直接的に痔の炎症を抑えましょう。
市販の座薬や軟膏もありますが、授乳中はステロイド入りの痔の薬はよくありません。
医師や薬剤師に相談して、授乳中にも使うことのできる痔の薬をきちんと選んでくださいね。
イボ痔や切れ痔は放置しておくとどんどん悪化してしまいます。悪化してしまうと手術しないと治らないということも珍しくありません。
できるだけ早めに治療を開始することをお勧めします。
早めの治療なら座薬や塗り薬で治ることもありますし、痛みがない程度まで症状を抑えることもできますからね。
授乳による水分不足が原因
赤ちゃんに授乳をするとママの体内ではかなりの水分が失われます。
失われた水分量をきちんと補給しないと、便にまで水分が行き渡らずに、便が固くなってしまうということがよくあります。
便が固くなるとどうしても便秘となってしまいますよね。
水分不足で便秘になってしまった時の解消法
水分不足が原因で便秘になってしまった時は、授乳で失った水分を補給してあげることが必要となります。
しかしここで注意したいのは、カフェインが含まれたコーヒーや緑茶などは利尿作用があるので、せっかく補給した水分が尿として出て行ってしまいやすくなるということです。
水や麦茶など、カフェインが含まれていない水分をきっちりと補給しましょう。
また、一度にたくさんの水を補給しても尿として排出されてしまうので効果は薄いです。
水や麦茶などを少しずつこまめに回数を増やして摂取し、水分不足による便秘を解消しましょう。
腸内環境の悪化が原因
産後は自律神経の乱れや食生活の乱れ、ストレスなどから腸内環境が悪化してしまうことが多いです。
産後はおならがよく出ますが、おならが臭くなったと感じたことはありませんか。おならが臭いということは腸内環境が悪化してしまっている可能性が高いです。
腸内環境が悪化してしまうと、便が固くなり便秘になってしまうことが非常に多いです。
腸内環境の悪化で便秘になってしまった時の解消法
腸内には善玉菌と悪玉菌と日和見菌が存在しているのですが、悪玉菌が増えると便が固くなったり下痢をしたりするので、善玉菌を増やしてあげる必要があります。
善玉菌を増やすためには、ヨーグルト・みそ・納豆・漬物などの乳酸菌を含んだ発酵食品を積極的に摂取したり、根菜類・野菜など食物繊維の多い食べ物を摂取するようにするといいです。
善玉菌のえさになるオリゴ糖を含んだバナナやゴボウなども積極的に食べたいですね。
善玉菌を増やして腸内環境を改善し、便秘を解消しましょう。
生活リズムが乱れることが原因
育児が始まると赤ちゃん中心の生活になってしまいます。
数時間おきの授乳、おむつの交換、赤ちゃんの泣きやませ、夜中の授乳など、今までの生活リズムとは一変してしまいますよね。
日々の疲れ、ストレスなども加わって腸内に異変をきたすことも珍しくありません。赤ちゃんのお世話に忙しく、自分自身の食事もおろそかになってしまうこともありますよね。
先輩ママの体験談を見ても、赤ちゃんのお世話が気になって、トイレをついつい我慢してしまうということがあるようです。
しかしトイレを我慢してばかりだと、便が固くなり便秘になってしまうことが多いです。
このような生活リズムの変化が便秘の原因になってしまうのですね。
生活リズムが乱れることが原因で便秘になってしまった時の解消法
生活リズムが乱れて便秘になってしまった時は、便秘を解消するためにその生活リズムを規則正しいものに戻す必要があります。
具体的には、毎日朝の決まった時間に食事を摂り、決まった時間にトイレに行くということを実行しましょう。
最初は便が出なくてもかまいません。とにかく決まった時間にトイレに行くことを習慣づけることが大事になります。
先輩ママの体験談を見てみると、「赤ちゃんが泣いててもおかあさんはまず落ち着いてトイレに行きなさい」と助産師さんにアドバイスされたという声があります。
まずはお母さん自身が健康で規則正しい生活を送ることで、赤ちゃんのお世話も充実してきますからね。
お母さん自分自身の健康についても気を付けてみてくださいね。
先輩ママの体験談とアドバイス
朝起きて、一杯の白湯がオススメです!
元々、便秘持ちの私です。 妊娠中も便秘薬を処方してもらっていました。 よく食べる方なのですが、その割には全然出ず、お腹が張りしんどさに ずっと悩まされていました。 産後なので、運動もできず便秘薬に頼りっぱなしでした。 運動がなかなか出来ない産後すぐは産院で処方してもらった便秘薬に頼っていましたが、一ヶ月経ったくらいからストレッチや運動を意識してしました。 家事もなるべく体を使うことを意識し、テレビを見ている時にもヨガやストレッチをしたり。食べ物も食物繊維や野菜を意識してバランスを考えました。 それから、こまめに白湯を飲んでいます。 朝起きて、一杯の白湯がオススメです!今では、便秘も改善されてストレスなく過ごしています。(広島県 O.N) |
産後すぐの食事から酸化マグネシウムを処方されました
元々便秘がちの私は、妊娠中も便秘に悩み、酸化マグネシウムやラキソベロンといった便秘薬を処方されていました。 出産時には助産師さんから、産後は便秘になりがちなので便が出たら報告してくださいと言われましたが、元々便秘がちなことを伝えると、産後すぐの食事から酸化マグネシウムを処方されました。 会陰切開で出産したので、痛みと怖さで産後すぐはなかなかきばることができず、排便ができませんでしたが、お薬のおかげか、産後2、3日で排便できました。 産後は慣れない育児でメンタルも不安定になりがちなので、身体の不調は1つでも減らしておいた方がいいと思います。 酸化マグネシウムであれば、お豆腐のにがりに使われるもので、癖にならないし授乳にも影響がないと言われいるので、ためらわずにお医者さんに相談して、薬を処方していただくといいと思います。(東京都 S.K) |
産後は落ち着いてトイレに行けずに便秘になることが多い気がします
妊娠中に酷い便秘で、産後もしばらく続きました。 特に産後すぐ、会陰縫合していた時がつらかったです。 糸がひきつってトイレに行くのも怖いし、赤ちゃんが泣くので落ち着いてトイレに座る事も出来ませんでした。 助産師さんに相談して便秘薬を出してもらい、一度出て、退院してからは良くなりました。 私が助産師さんに聞いた名言です「赤ちゃんが泣いててもおかあさんはまず落ち着いてトイレに行きなさい」。 産後は落ち着いてトイレに行けずに便秘になることが多い気がします。 まず最低限の自分の時間を確保してください。 それでもよくならなければ、薬に頼りましょう。(福岡県 M.I) |
産後2日くらいから、便秘だったと認識しています
産後2日くらいから、便秘だったと認識しています。 出産のときにたくさん出たきり、退院まで本当に少ししか出てくれず、下剤を飲んだり浣腸をしても効果は現れませんでした。 ビニール手袋をして直接ほじくり出してしまったときもありました。 おしりの回りをマッサージして、柔らかくして揉みほぐすと少し出やすくなった気がします。 それでも奥の方はなかなか出ず、とば口にある硬い便ばかりしか出ませんでしたけど… 浣腸もだんだんしてるうちに、少なくなって来たのか液が回りやすくなったのか、最初の頃よりは少し我慢すれば出はよくなってました。 母乳を上げているときにだと、余計に便秘になりやすいようです。(群馬県・S.M) |
ヨーグルトや、牛乳をたくさん飲むようにしました
私は一歳四カ月の息子がいます。 産後一カ月はやはり便秘になりました。 なかなか食べているのに出ません。 ヨーグルトや、牛乳をたくさん飲むようにしました。 また、トイレへ行く時間を決めて行くようにしたら一カ月後から普通に出るようになりました。 産後は運動が出来ずに寝るか食べているか赤ちゃんのお世話で、便秘になりやすくなると思います。 なるべく乳製品をとるようにし、トイレへ行く時間を決めたら良いと思います。 あまりストレスをためず休息は大切です。(東京都 t.m) |
まとめ
産後に便秘の症状を訴えているママさんたちは多いです。産後は便秘になりやすい環境がそろっているのですね。
「会陰切開や痔の痛み」「授乳による水分不足」「腸内環境の悪化」「生活リズムの変化」などの原因で、産後は便秘になりやすくなってしまいます。
便が固くて出にくい、痛みがあるときは、助産師さんに相談して酸化マグネシウムなどのお薬を出してもらうといいです。
また水分をたくさん摂取したり、ヨーグルトなどの乳酸菌やバナナなどのオリゴ糖で腸内環境をよくすることも大事です。
育児中はどうしても赤ちゃん中心の生活になってしまいますが、毎日規則正しくトイレの時間を決めておきましょう。
そうすると生活にリズムが生まれて便が出やすくなります。
また適度な運動も腸を刺激して便が出やすくなるので、たまにはウォーキングなどで体を動かしてみてくださいね。