授乳中のお母さんなら、「白斑」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
授乳中の乳首にできる白いぽつぽつのことを「白斑」というのですが、これはそのままにしておくと乳腺炎になる危険性があるサインでもあります。
先輩ママたちは、授乳中に乳首にできた白斑にどのように対処してきたのでしょうか。見ていきましょう。
白斑の原因とは
白斑とは、授乳中に乳首にできるニキビのような白いポツポツとしたかたまりのことです。
なぜこのような白斑ができてしまうのかというと、その原因は乳腺に母乳が詰まってしまうからです。
乳腺に母乳が詰まってしまうと、うまく母乳が排出されないので、乳腺が炎症を起こして乳腺炎になってしまう危険性があります。
白斑は、乳腺炎になる一歩手前のサインであるともいえるのですね。
乳腺炎になると痛みや発熱などでかなりつらい思いをしなくてはいけません。
白斑が出たらきちんと乳腺の詰まりを解消してあげる必要があるということです。
では白斑ができたらどのように対処すればいいのでしょうか。
白斑の対処法
赤ちゃんにたくさん授乳してもらう
白斑ができたからと言って、全く母乳が出ないわけではないと思います。
白斑ができた乳腺からも母乳が出ているときは、赤ちゃんにたくさん母乳を飲んでもらいましょう。
赤ちゃんにとって白斑は何か害があるわけではないのでご安心ください。たくさん飲んでもらっても問題はありません。
とにかく白斑ができたら、頻回授乳で赤ちゃんにたくさん母乳を飲んでもらうことをまず第一に考えてみてくださいね。
自分で搾乳する
しかし赤ちゃんに母乳を飲んでもらうといっても限界がありますよね。
そんな時は自分自身で搾乳して白斑を解消しましょう。
2時間おきぐらいに授乳をするか搾乳をすると白斑ができにくくなりますし、できた白斑も改善しやすくなります。
とにかく母乳をためすぎないように頻繁に授乳・搾乳することを心がけましょう。
乳首マッサージ
乳首をマッサージすることも白斑を改善する効果があります。
乳首を定期的にマッサージすると、詰まりにくくなりますし、詰まった母乳を排出する効果もあります。
授乳・搾乳に加えて、乳首をやさしくマッサージして詰まりを解消してみましょう。
授乳の仕方を工夫する
「赤ちゃんはたくさん母乳を飲んでくれるのに白斑ができてしまう」
頻回授乳をしているのに白斑ができる時は、授乳の仕方があまりよくないのかもしれません。
赤ちゃんが浅く乳首をくわえて授乳するケースなどでは、白斑ができやすいようです。
横抱き・縦抱き・フットボール抱きなど、いろいろと角度を変えて授乳してあげたり、乳首マッサージをして乳首を柔らかくして赤ちゃんが飲みやすいようにしてあげるなど、工夫をしてあげるといいのではないでしょうか。
食生活を見直す
母乳の質が悪くなり粘度・濃度が濃くなると、母乳は乳腺に詰まりやすくなります。できるだけサラサラな母乳のほうが望ましいということです。
サラサラな母乳にするには、牛肉・豚肉・ラーメン・パスタ・ケーキなどの高脂肪・高カロリーの食事は避けたほうがいいです。
根菜類がたっぷり入ったみそ汁や、魚・鶏肉・大豆が中心の和食は母乳の質を良くします。
またきちんと水分補給することも大事です。カフェインの入っていない麦茶などを飲むようにするといいですね。
日ごろの食生活はかなり母乳の質に影響してきます。
和食中心の食生活を心がけてくださいね。
我慢しすぎずに病院へ
白斑程度と考えて我慢しすぎずに、病院へ行くこともいいのではないでしょうか。
助産師さんや看護師さんは、プロなので胸の詰まりをとるマッサージが非常に上手です。
また、詰まった時にどのようにマッサージをすればいいのかなども教えてくれます。
早めに病院に行くことで、重い乳腺炎を防ぐこともできますので、プロの助産師さんなどを頼ってみてはいかがでしょうか。
先輩ママの体験談とアドバイス
とにかく赤ちゃんに頻回授乳で飲んでもらってください
1歳半までおっぱいをあげていましたが、食生活のせいなのか体質もあるのか白斑が度々出来、乳腺炎になったために断乳しました。 白斑が出来てしまったときは、とにかく2時間おきに子どもにおっぱいを飲ませることが一番の治療になります。 どんなに痛くても我慢して飲ませることで、詰まりが取れてきます。 また、白斑が出来ているときはしこりがおっぱいに出来ていることが多いのですが、そのしこりを押しながら飲ませるといいです。 私はとにかく断乳までおっぱいトラブル続きでした。 どんなに食事に気を遣ってもなっていたので体質もあるのかと思います。 とにかく赤ちゃんに頻回授乳で飲んでもらってください。 そして、もしそれが難しいのなら産婦人科にある母乳外来で処置をしてもらうことをお勧めします!(福岡県 N.M) |
いろいろな角度で授乳することが一番の防止策だと思います
赤ちゃんの満腹中枢もでき始めた生後三か月ごろにできました。 私の場合は、乳腺炎までにはなりませんでしたがとても痛かったです。 初めにしこりになっている乳房を押しながら授乳してみましたが、なかなか開通されず痛みが増すばかりでした。 そのあとに乳輪、乳頭のマッサージを白斑点のところから母乳が出始めるまでずっと続けました。 出始めてから赤ちゃんに吸ってもらうとしこりはなくなり、痛みはなくなりました。 頑固な白斑点だとすぐにはなくなりませんでしたが日が経つにつれてなくなりました。 一つのところに溜まらないようにいろいろな角度で授乳することが一番の防止策だと思います。 私は、病院が遠くいくのが難しかったので乳輪や乳首のマッサージで白斑点のところを開通するまでマッサージしました。 開通した時はぴゅーっと母乳が出るのでお風呂場でやるかガーゼを引いてやるのをお勧めします。(三重県 M.W) |
自分で乳首マッサージをして少しでも白斑を取る事ができるように常に意識していました
私は娘を4ヶ月まで母乳で育てていました。 白斑は授乳を始めた頃からあり、その時は特に痛みはなかったのですがどんどん酷くなり痛みが増していきました。 白斑のせいで母乳の出も悪くなり詰まり気味になって困り果てていたので色々と調べてみると、赤ちゃんに吸ってもらう事が一番の治療法だという事でなるべく吸ってもらう事を意識しました。 その他には自分で乳首マッサージをして少しでも白斑を取る事ができるように常に意識していました。 そうすると自然と白斑がなくなり、痛みも引いていきました。 白斑ができるととても痛く授乳の時間がとても憂鬱なものになってしまいますよね。 私もそうでしたが、白斑をなくすためにはとにかく母乳を与える事が一番!との事でしたので、毎日痛みに耐えながら授乳していました。 その努力もあり、白斑がなくなり痛みが解消された時は本当に嬉しかったのを覚えています。 放っておくと乳腺炎になってしまったりもするので、早め早めに対策する事が大事ではないかなと思います。(大阪府 A.S) |
病院から勧められた馬油を塗ることにしました
わたしが授乳中に悩んだ白斑はとてもやっかいなものでした。 子どもが乳首を浅く吸うたびにできていましたので、病院から勧められた馬油を塗ることにしました。 それを塗ることで少しはマシになったような気がします。 もし授乳することで白斑ができてしまった場合は、常におっぱいを清潔に保ち、授乳した後は馬油などで保湿すると少しは良くなっていきますので、そういった保湿対策をして授乳することをおススメします。(宮崎県K・K) |
助産師さんに胸のマッサージの方法を教わり、お陰様で乳腺炎を防ぐことが出来ました
授乳を始めてから2ヶ月程経ち、乳首に白斑が発症しました。 初めてのことで不安だった為、病院の検診で相談をしたところ、塗り薬を頂きました。 また、その場で助産師さんに胸のマッサージの方法を教わり、お陰様で乳腺炎を防ぐことが出来ました。 塗り薬も徐々に効果が出てきました。 乳腺炎になる前に、白斑が発症したら恥ずかしがらずに相談することが大切だと思いました。 乳腺炎になると痛みも発症して薬を飲む為、赤ちゃんに母乳を与えられなくなってしまうそうです。 毎日の子育ては大変ですが、不安なことは誰かに相談し、すぐに解決することでストレスもなくなります。(神奈川県C.N) |
まとめ
白斑とは、乳首にできるニキビのような白いポツポツとしたかたまりのことです。乳腺に母乳が詰まってしまうことが原因でできてしまうのですね。
母乳が詰まってしまう根本的な原因としては、赤ちゃんが母乳をあまり飲んでくれない、授乳の方法が悪い、母乳の質が悪いなどが考えられます。
白斑の対処法としては、まずは赤ちゃんにたくさん母乳を飲んでもらうこと、搾乳をして母乳をためすぎないことが大事になります。
同時に食生活を見直し、母乳の質を良くすることも大事ですね。
母乳の質が悪いとどうしても詰まりやすくなってしまうので、和食中心の食生活をして母乳が詰まりにくい体質を作ってくださいね。