「風邪をひいてしまったけど、授乳中だから風邪薬は飲めないよね?」
寒い時期になると風邪が流行します。授乳中に風邪をひいてしまうと、母乳を通じて赤ちゃんに何か影響が出るのではないかと心配になりますよね。
授乳中に風邪をひいたときどのように対処すればいいのでしょうか。
先輩ママの体験談から、授乳中に風邪をひいたときの対処法についてみていきましょう。
風邪をひくと赤ちゃんに影響するの?
風邪とは?
風邪と一言にいいますが、風邪とはウイルスや細菌がのどや鼻に感染して引き起こされる急性炎症の総称のことです。 「普通感冒」とも呼ばれています。
大まかに言ってしまうと、インフルエンザもRSウイルスも溶連菌感染症も風邪の一つと言えるでしょう。
一般的に風邪の9割はウイルス感染によるもの、残りの1割は細菌感染によるものと考えられています。
実はウイルスに効果のある薬というものはほとんどありません。
なのでよくあるちょっとした「風邪を引いた」ときは、あまり薬を飲んでも効果がないのですね。(医者は風邪薬をあまり飲まないそうです。)
「授乳中に風邪をひくと薬が飲めない」とよくいいますが、そもそも風邪を治す薬というものはないので、授乳中は市販の風邪薬を飲まなくてもいいのではないでしょうか。(風邪薬はあくまで咳・鼻水などの風邪の症状を抑えるものです。)
風邪薬の成分が母乳に影響を与えるのはごく微量のようですが、少しでも赤ちゃんにリスクがあるのなら、避けておきたいですよね。
母乳から風邪が赤ちゃんにうつるの?
母乳で育児をしているお母さんが風邪を引いたからと言って、赤ちゃんにウイルスが母乳を通じて感染するわけではありません。
逆にお母さんの体内では感染した風邪のウイルスに対する特異抗体(免疫)が作り出されます。
母乳にはその特異抗体が含まれるため、逆に同じウイルスの風邪には感染しずらくなるようです。
ただ、お母さんの唾液や鼻水などに含まれたウイルスが赤ちゃんの体内に侵入することで、赤ちゃんに風邪が感染することもありますので、授乳の際はマスクをして赤ちゃんにウイルスが飛んでいかないように注意したいですね。
風邪薬は飲んでもいいの?
先ほども申した通り、風邪を治す風邪薬というものはないので、風邪薬を飲む必要はそもそもあまりないのですが、風邪薬を飲みたいという人も結構多いようです。
授乳中に飲んでも赤ちゃんに影響のない風邪薬はあります。
しかし授乳中に、市販の風邪薬などを医学の知識のない一般人が選ぶのは正直リスクが高いです。
もし授乳中に風邪薬を飲みたいという方は、きちんと医師の診察を受けて授乳中でも飲める風邪薬を処方してもらいましょう。
授乳中に風邪をひいたときの対処法とは
周りの人にサポートしてもらいましょう
授乳中に風邪をひいたときは、まず体をゆっくりと休めて体力を回復させたいですね。
しかし正直なところ育児に追われて、そう休んでいられないというのが現実となってしまいます。
自分一人では体力的に厳しいので、できれば旦那さんや両親などにサポートしてもらいましょう。
体を温めましょう
風邪をひくと発熱しますが、これは体温を上げることでウイルスを退治するための体の防衛システムです。
ですので風邪をひいたら(特に引きはじめは)体を暖かくして体温を上げることが必要となります。
頭が熱くなりすぎるとつらいので、冷えピタなどで頭は冷やすといいと思います。(頭を冷やすと体温が上がるシステムが人間にはあるそうです。)
寒くないようにしっかりと服を着て、カイロや湯たんぽを適切に使用して体を温めるといいですね。(あまりに高熱の時は温めすぎるとマイナスになります。平熱よりもちょっと高めの37℃~38℃くらいを維持してウイルスを退治したいですね)
また生姜は体を温める成分が含まれているため、風邪に効果があります。
体を温めることでウイルスを退治する効果が高まります。
蜂蜜を入れた生姜湯を飲むのも、風邪の対処法としてはいいですよね。
特に風邪の引きはじめに生姜湯を飲むと効果があります。体調がすぐれないなと感じたら、生姜湯で体を温めて風邪のウイルスを退治してくださいね。
栄養のあるものを食べましょう
風邪を治す方法は、しっかりと休んで栄養のあるものを食べて自分自身の免疫力を上げることが一番です。
風邪で食欲がないかもしれませんが、できるだけ食事は摂ったほうがいいです。
もし食欲がないのなら、経口補水液やスポーツドリンクなどで水分補給だけはきちんとしましょう。
風邪の時は発汗も多いので、結構な量の汗をかいています。
脱水症状にならないように、水分補給を忘れないようにしてくださいね。
先輩ママの体験談とアドバイス
近くの産婦人科に行き、授乳をしても大丈夫な薬をもらいました
授乳中に何度も風邪を引いたことがありますが、市販の薬では母乳に影響があると嫌だったので、近くの産婦人科に行き、授乳をしても大丈夫な薬をもらいました。 また、赤ちゃんになるべくうつらないように家の中でもマスクをして、アルコール消毒で手を除菌していました。 育児をしてる時、ママがダウンをするととても辛いです。 授乳の時も母乳に影響があるからと薬を飲まずに直すよりも、授乳中でも大丈夫な薬を飲んで早く風邪を治したほうが、結果的には赤ちゃんに対する影響が少ないと思います。(東京都 C.N) |
冷えピタを貼ってマスクをし、漢方薬で過ごしました
授乳中の風邪は、冷えピタを貼ってマスクをし、漢方薬で過ごしました。 あとは、水分をどんどん取ります。 ご飯も無理矢理食べ、できるだけ薬に頼りたくないので我慢できるまで我慢しました。 本当に辛いときは病院に行きます。 本当は風邪を引かないのが一番かもしれませんが、わかりませんよね。 なにより赤ちゃんに移さないのが最優先です。 マスクは欠かさないでください。 病院では、授乳中と伝えれば授乳中でも飲める薬を処方していただけます。(鹿児島県 M.H) |
薬は飲んでいないので治りが悪く長引いています
授乳中に風邪を引くと大変なのは薬が飲めないことです。 今ちょうど風邪を引いていますが、薬は飲んでいないので治りが悪く長引いています。 正直のどが痛いし、咳もすごいし、鼻水も結構出ます。 子どもに移ってしまうのではないかと心配です。 病院に行って授乳中ですと言えば大丈夫な薬もあると思います。 私の場合、気にしすぎて長引かせています。 早く治して移さないであげるのが一番いいと思います。 本当に気になり薬もというのであれば、漢方を取り扱っているとこもあるのでオススメです。(栃木県M、S) |
授乳中ということで出産をした産婦人科で見てもらいました
授乳中に喉の痛みと咳、38.5分の発熱があったので病院へいきました。 授乳中ということで出産をした産婦人科で見てもらいました。 電話で症状を伝えると、妊婦さんたちにうつってしまうといけないので時間を指定されて、その時間に見てもらいにいきました。授乳中でも飲める咳止めや風邪薬を処方してもらいました。 冬だったのでインフルエンザの検査もしました。 家では赤ちゃんにうつらないようにうがいをこまめにして、常にマスクをつけていました。 授乳中でも飲める風邪薬があるので、早めに病院へいって処方してもらうことをお勧めします。 赤ちゃんにうつると大変なので自分の体調の変化に気をつけながら早めに対応して、短期間で治るようにがんばってください。 パパやおばあちゃん、頼れる人にはたよって乗り越えてくださいね。(東京都M.I) |
まずはドクターに授乳中である事をしっかりと伝える事
授乳中、咽頭炎にかかり39度の熱を出しました。 内科にかかり、授乳中でも飲める弱めの抗生剤と解熱剤を処方されました。 もちろん授乳は止めなくても良いとの事だったので、マスクと消毒をしながら赤ちゃんのお世話をしていました。 まずはドクターに授乳中である事をしっかりと伝える事。 婦人科を受診するのも良いかもしれません。 乳汁移行しずらい薬をチョイスしてくれます。 薬に抵抗はありますが、長引かせて大変になるよりは、きちんと病院へかかって先生の指示に従った方が良いと思います。 市販薬は自己判断で使っちゃダメですよ。 熱のある風邪の時は、いつも以上に水分を摂る事を心掛けないといけません。(群馬県 N.S) |
まとめ
授乳中に風邪をひいてしまうと、非常に体力的にきついですよね。
さらに母乳から赤ちゃんに風邪がうつってしまうのではないのかと心配にもなります。
母乳から赤ちゃんに風邪がうつることはありません。しかしお母さんの唾液や鼻水から風邪が赤ちゃんにうつることはあります。
マスクなどで赤ちゃんに飛沫感染しないように対策をしましょう。
市販の風邪薬は万が一のことがあるので授乳中は避けたほうが無難です。
もし風邪薬を飲みたいときは医師の診察を受け授乳中でも飲むことのできる風邪薬を処方してもらいましょう。
特効薬のないウイルス性の風邪を治すには、自己免疫力を高めるしかありません。
旦那さんなどにサポートしてもらいしっかりと休み、栄養のあるものを食べて体力をできるだけ早く回復させてくださいね