「帝王切開の傷跡はいつまで残るの?」

帝王切開で赤ちゃんを出産した時、傷跡がいつまで残ってしまうのかを心配する人は多いようです。またどれくらいの大きさの傷跡なのか、傷跡を消す方法はあるのかについても気になります。

先輩ママの体験談から、帝王切開の傷跡についてみていきたいと思います。

帝王切開の傷跡はいつまで残るの?

先輩ママの体験談を見ると、6年経っても傷跡が残っている方、3年経ってほとんど目立たないようになった方、ミミズ腫れのようなけケロイド状の傷跡ができてしまったが2年でほとんど目立たなくなった方などいろいろです。

帝王切開の傷跡がいつまで残ってしまうかは、手術後のケア方法によってもかなり違いがあります。

傷跡のケアとして最も有効な方法が、テープを貼って固定するという方法になります。

傷跡をテープで固定してケア

帝王切開の傷跡にテープを貼ったほうがいいのかについては議論もあるようですが、いろいろな意見を総合的に判断すると、やはりテープを貼ったほうが傷跡の治りはいいようです。

先輩ママの体験談を見ても、テープを貼った個所のほうが傷跡が目立たなくなったという方の意見が多いです。

またテープを貼らないとミミズ腫れのようなケロイド状の傷跡が残ってしまうこともあるので、テープを貼って傷跡を固定・保護しましょう。

傷跡ができる原因と対処法

傷跡の原因は?

傷跡ができる原因としては、

「体質」
「衣類との摩擦刺激」
「傷跡への伸展刺激」
「テープをはがすときの剥離刺激」
「紫外線」

などがあります。

テープを貼ることにより、「衣類との摩擦刺激」「傷跡への伸展刺激」「紫外線」からの刺激を予防することができるのですね。

どんなテープを貼ればいいの?

帝王切開後に傷口に貼るテープとしては、大きく分けて「薬剤の入っていない保護テープ」と「ステロイド入りテープ」の2種類に分かれます。

「薬剤の入っていない保護テープ」は、「衣類との摩擦刺激」「傷跡への伸展刺激」「紫外線」からの刺激を予防するためのテープで、一般の薬局やネットなどでも購入することができます。

「ステロイド入りテープ」は、ドレニゾンテープなどステロイド剤が含まれたテープとなっており、炎症を抑える効果があるのですが、医師の処方箋が必要となります。

またテープと同じ効果のある、「シリコンジェルシート」なども最近は人気となっていますね。

具体的にどんな商品がお勧め

市販されている「薬剤の入っていない保護テープ」や「シリコンジェルシート」は多くの商品がありますよね。なかなか選ぶことが難しいです

特に人気のある商品をピックアップしてみました。

サージカルテープ(3M)

3M社のサージカルテープは多くの種類が発売されています。医療現場でもよく使用されていますね。

価格も安いので、長期的に使用する傷跡予防にはいいですよね。

かぶれにくいタイプのテープもあるので、自分自身の体質に合ったものを選ぶとよさそうです。

アトファイン(ニチバン)

ニチバンのアトファインは肌に優しい粘着素材を使用しているため、テープをはがすときの刺激も少なくなっています。こちらも医療現場で用いられることがありますね。

サージカルテープよりは少し割高になりますが、1週間に1回程度の貼り替えで大丈夫なので、使いやすくなっていますね。

シカケア(スミス・アンド・ネフュー)

シカケアは、シリコンジェルシートによる傷跡ケアグッズですね。

ちょっと値段は高いですが、洗って再使用できるので長く使用することができます。

アメリカなど海外では帝王切開などの傷跡のケアに広く使われており、評価も高くなっている商品です。

日本での評価も上々のようですね。

帝王切開の傷跡を残さないための注意すべきこととは?

激しい運動は控えましょう

まだ傷口が完全にふさがっていないのに激しい運動をすると、傷口が伸びてしまうことがあります。

いわゆる「傷跡への伸展刺激」ですね。

軽いストレッチ程度ならそれほど問題はありませんが、傷口をあまり伸展しすぎるのは傷口ケアとしてはよくありません

傷口に負担のかかるような運動は控えてくださいね。

傷口が紫外線を浴びないように

傷口に紫外線が当たると、色素沈着となってしまう可能性が高くなります。

帝王切開の場所はそれほど紫外線に当たる場所ではありませんが、薄着になる夏場などは紫外線が当たらないように注意したいですね。

掻きむしらないように

傷跡というのはどうしてもかゆみが出てきてしまいます。

帝王切開の傷跡もしばらくの間かゆみが出るケースが多いと思いますが、傷口をかいてしまうとどうしても傷跡が残りやすくなってしまいます。

保湿クリームなどを塗り、傷跡が少しでも痒くならないように工夫したいですね。

先輩ママの体験談とアドバイス

Hug

傷は、へそ下3センチ~股上3センチくらいです

下の子が帝王切開でした。
傷は、へそ下3センチ~股上3センチくらいです。
陰毛を上部3センチほど剃ってから手術をしたのですが、陰毛が生えてくると傷に貼っていたテープが自然と剥がれてきてしまいました。
そして8月産まれなので、汗をかいてテープが次々と剥がれてきました。
テープが残っていればいるほど、傷が目立たなくなったので、細長い円錐のようなイメージの、下へ行くほど太い状態で産後6年以上の今も傷跡は残っています。
私は特に傷跡が残っているからと、気にしたことはありません。
できればもう少し、キレイに上から下まで同じ幅で傷が残ればまだ良かったなぁとは思いますが。
下の子には「あなたはここから産まれてきたんだよ。」と言っています。
私自身も、産んだ証が普通に暮らしていて見えるので、却って良かったです。(愛知県 S・F)

抜歯後には縫った糸の後のようなものが残りました

わたしは、24歳の時に帝王切開で娘を産みました。
予定の帝王切開だったので時間も短く傷口も小さく済みましたが術後に膿が溜まり、抜歯後には縫った糸の後のようなものが残りました。
産後1年になりますが、縫った後はそのまま残っています。
妊娠線が出ないように塗っていたニベアのクリームを塗り続けることで、保湿と肌代謝を良くしています。
そうすることで、傷の型を薄くするようにしています。
帝王切開のあとは、我が子のことが第一ではありますが、自分の傷口も気にかけるようにするのが大切です。(岩手県Y.F)

ぜひ、ケロイド防止の保護テープを貼ることをおすすめします

子どもを帝王切開で産んで1ヶ月後、傷跡の赤みが引きそうだったのですが、だんだんミミズ腫れができ、本当にミミズがいるくらい、赤く大きく腫れてしまいました。
産後、婦人科検診で医師に聞いたところ、そのミミズ腫れは、ケロイドというものとの事でした。
もう一度お腹を切らないと治らないと言われましたが、毎日ボディクリームなど保湿をした所、腫れや赤みが引いてきました。
子どもが2歳になったくらいには、ミミズ腫れは、ほとんど目立たなくなりました。
最近、軟部腫瘍を手術で取ったのですが、その時に、医師からケロイド防止の保護テープをするように言われました。
私はケロイド体質なようで、やはり赤く腫れましたが、帝王切開の時より大きく腫れてはいないような気がします。
帝王切開の時も、保護テープを貼っていればミミズ腫れがもっと小さく済んだかもしれません。
ぜひ、ケロイド防止の保護テープを貼ることをおすすめします。
すでにケロイドが出来てしまった方は、とにかく保湿をすると良いと思います。
私は好きな香りのボディクリームなどを使い、香りで癒されたりもしていました。ボディクリーム選びも楽しいです。
産後、ホルモンバランスが崩れたり、育児に追われ、大変かと思いますが、傷跡をきれいにしながら、お好きな香りのボディクリームで癒されて下さいね。(群馬県 I.C)

医者の処方したステロイドのテープを張り少し薄くなりました

帝王切開時は、毛のところを横に15センチほど切られ茶色の三ミリ程度の傷跡になりました。
何もしないと一年ほどで半分ほど消えました。
そのあと、また、帝王切開したので傷が再度出来てしまいましたが、医者の処方したステロイドのテープを張り少し薄くなりました。
私の場合は、めんどくさがりできちんとステロイドのテープをなくなるまで張らなかったので完全には良くなりませんでした。
医者の言われたことをよく聞き、きちんとやった方が傷は目立たなくなると思います。
でも、毛のところなのであまり目立たないですし、ビキニを着ても見えないので案外気にならなかったりもしますよ。(神奈川県、S.T)

私の帝王切開の傷跡は、今はもうほとんど見えないくらい薄くなっています

帝王切開で出産して三年たちます。横に切りました。
私の帝王切開の傷跡は、今はもうほとんど見えないくらい薄くなっています。
傷を残さないために、刺激を与えず、日光に当てないのが良いと医師に教わったので、産後一ヶ月くらいまで、シャワーを浴びる以外はテープで保護していました。
あとは多少かゆくてもできるだけ触らないよう我慢していました。
帝王切開の傷跡の場所は、普段の生活ではほとんど見えない場所にあるので気にならないですが、天候によっては違和感を感じることもあります。
切り方によっては水着等公共の場で気になることもあるかと思います。
しかし私にとっては、子どもを出産したという大事な思い出の傷跡です。
傷跡を見て、出産した当時のことを思い出し、また育児頑張ろうという気持ちにもなれます。
帝王切開をしたママにしか持てない偉大な傷跡、お互い誇りを持って子育て頑張って行きましょう!(神奈川県 M.K)

まとめ

帝王切開の傷跡は、その後のケア方法によって残り方がかなり違ってきます。

きちんと保護テープなどでケアしていると、ケロイド状になることも防げますし、傷跡をかなり薄く目立たないようにすることも可能です。

一番いい傷跡を治す方法としては、やはり保護テープで固定してあげるということですね。

テープの貼り替えなどが面倒くさくなることがありますが、半年ぐらいは我慢してきちんとケアすると傷跡が目立たなくなるので、頑張ってくださいね。