「母乳が詰まってちょっと痛い。しこりがあるような気がする」

このような「うつ乳」の症状に悩まされているママさんたちは多いのではないでしょうか。「うつ乳」は乳腺炎の前段階ともいわれているので、何とか改善したいものです。

先輩ママたちは、母乳が詰まる「うつ乳」の症状にどのように対処してきたのでしょうか。見ていきましょう。

うつ乳の原因と対処法

多くのママさんが、授乳中におっぱいが詰まった感じになったことがあるのではないでしょうか。

うつ乳とは

うつ乳とは、母乳が乳管に溜まり、「おっぱいに母乳が詰まった感じ」や「しこりがある感じ」の状態のことを言い、乳腺炎になる一歩手前とも言える状態になります。

うつ乳の症状が出たら何とか早めに「詰まり」や「しこり」を解消しておかないと、症状が悪化してしまうので注意が必要となるのですね。

ではどのようにして「詰まり」や「しこり」を解消すればいいのでしょうか。

うつ乳の解消方法

それではうつ乳を解消するための方法を見ていきましょう。

赤ちゃんに母乳をたくさん飲んでもらう

母乳の詰まりがうつ乳の原因なので、とにかく赤ちゃんに母乳をたくさん飲んでもらうことは、うつ乳対策となります。

きちんと3時間おきなど、定期的な間隔で赤ちゃんに飲んでもらうと母乳は詰まりにくくなります。

この辺りは自分の母乳の量にもよりますので、とくに母乳の量が多い方は特に母乳の間隔には注意してください。

また、夜中に母乳間隔が開いてしまうとうつ乳になる危険性が高くなります。

よく母乳の出る方は、夜中の授乳も忘れないようにしましょう。

飲み残しに注意

赤ちゃんが母乳を飲んだ後に、飲み残しがあるとそれが詰まりの原因になってしまうことがあります。

授乳が終わった後に、自分のおっぱいを触ってみて、飲み残しやしこりがないかをきちんと確認しておきましょう。

母乳は乳房の脇や下のほうに残りやすいので、注意してみてください。

もししこりがあれば、搾乳をしてしこりや詰まりを解消しておきましょう。

自分で搾乳することも必要

赤ちゃんに母乳をたくさん飲んでもらうことも限界があります。

赤ちゃんの飲む量よりも母乳の量のほうが多い場合は、どうしても母乳が詰まってしまうことが多いです。

そんな時は、自分自身で搾乳をしましょう。

赤ちゃんが夜中にあまり母乳を飲んでくれないなどの理由で、朝起きて母乳の詰まりを感じる方は、夜中に自分自身で搾乳する習慣をつけてもいいでしょうね。

とにかく赤ちゃんに飲んでもらうか、自分自身で搾乳して母乳の量を減らすことが大切になります。

定期的にきちんと母乳を出して詰まらないようにしましょう。

食事内容にも注意が必要

ママが食べる食事内容は、母乳の粘度(粘り気)に影響してきます。

例えば、お肉やラーメンなどの脂質の多い高カロリーの食事や、ケーキやアイスクリームなどの洋菓子デザートは、母乳の粘度が増すのでうつ乳になりやすくなってしまいます。

実際に先輩ママの体験談を見ても、結婚式に出席して高カロリーの食事をした時や、洋菓子を食べすぎた時などに母乳が詰まってしまったという話があります。

母乳にいい食べ物としては、白米・豆腐・鶏肉・野菜などがあります。

これらは母乳の粘度を低くして、母乳をサラッとさせる食事となっています。

授乳中はできるだけ和食中心の食事をすることで、うつ乳になることを予防できますので、質のいい食事を心がけましょう。

マッサージや冷却で痛みを改善

軽いうつ乳の状態になってしまったら、マッサージをしてあげることも大事です。

詰まっている個所、しこりのある個所をマッサージすることで、溜まっている母乳を出やすくしてあげるのですね。

また痛みがある場合は炎症を起こしていることが多いので、冷やしてあげることで一時的に痛みを抑えることもできます。

保冷剤をタオルにくるんで、痛みのある個所を冷やしてあげることも効果がありますね。

ただ、詰まっている母乳を出してあげることが大事なので、きちんとつまり自体を解消してくださいね。

先輩ママの体験談とアドバイス

食事の管理も大事ですし、定期的に赤ちゃんに吸ってもらうことが大事です

娘が4ヶ月の時に頻繁に詰まるようになりました。
吸ってもらってもおっぱいの一部がカチカチで肉眼でみてもおっぱいがボコボコしていて、急いで出さなくてはと脇からマッサージをしたりおっぱい全体をマッサージして、詰まりをとりました。
ケーキやチーズなどの乳製品や揚げ物やお肉などが詰まりの原因になるようです。
食事の管理も大事ですし、定期的に赤ちゃんに吸ってもらうことが大事です。
細い腺があるとなお詰まり安くなるので日頃から意識をしてケアするといいと思います。(愛知県K.K)

洋菓子を食べ過ぎた日の夜、左のおっぱいが詰まりました

洋菓子を食べ過ぎた日の夜、左のおっぱいが詰まりました。
乳房の上側が硬く腫れて、授乳しても押してもマッサージしても解消せず。
私の場合、詰まりには赤ちゃんに飲んでもらうのが一番なので、赤ちゃんが嫌がらないかぎり、なるべく間隔をあけず何度も何度も授乳しました。
赤ちゃんのあごが、腫れてつまっている部分にくるような格好で授乳するのがベストです。
飲んでくれないときは自分で搾乳。つまりは翌日朝の授乳で解消しました。
うつ乳つらいですよね。悪化して乳腺炎になるともっとつらい!
なんだか詰まりそうだな、と思ったらなるべく早めに授乳、授乳です。
ストレスもつまりの原因になるようなので、なるべく疲れもストレスもためないようにしてくださいね。(新潟県 H.I)

うつ乳になったら痛いとこを優しく押しながら搾乳すると良いと思います

子どもが2ヶ月の時になりました。
きっかけは、友人の結婚式です。高カロリーな食事で詰まってしまいその上、子どもが6時間寝てくれたのでボコボコのおっぱいになりました。
私が入院した産院では、搾乳するとかあまり教えてもらえなかったので、搾乳することを知らずに一生懸命飲ませたのですが結局良くならずに病院に行きました。
もっと母乳育児に対して知識があったらよかったと思いました。
高カロリーな食事は避け、和食や野菜中心の食事にすることと、夜中でも3時間おきに搾乳するか赤ちゃんに飲ませるかした方が良いと思います。
うつ乳になったら痛いとこを優しく押しながら搾乳すると良いと思います。
痛い場合は、冷やすと楽になる場合もあります。(静岡県 M.Y)

熱が出てしまい病院へ行き、産婦人科の看護師さんに母乳を絞ってもらいました

左の胸だけ、トラブルが起きて母乳を飲ませることができなくなった時に、乳腺が詰まりました。
破裂するかと思うほど腫れて痛くなり、スイカのように大きくなり、絞っても母乳が出なくなりました。
搾乳機も効かなく、泣きながら絞りました。
熱が出てしまい病院へ行き、産婦人科の看護師さんに母乳を絞ってもらいました。
少しの間通いました。
ひどい乳腺炎を起こしてしまっていたので、薬も出たかもしれませんがよく覚えていません。
あのような事態になる前にこまめに、痛くても絞っておく必要があったのだとおもいます。
気をつけてください。(札幌市n.e)

痛いかもと思ったら、すぐ搾乳など対応した方がいいです

私がうつ乳になった時は胸が痛く、高熱(38度越)が出て、悪寒もしました。
最初風邪をひいたと思い込み、1日半布団にもぐっていました。
が、良くならないので別の病気を疑って調べ、やっとうつ乳だとわかりました。
気付いたのが病院の休日前で助かりました。
私は第2子が8か月の時にこのうつ乳になりました。
第1子はよく飲む子だったので、自分がうつ乳になるとは思いもしませんでした。
それからは胸がはって痛む時は、早めに自分で搾乳するようにして予防していました。
皆さんも胸がはるだけでなく痛いかもと思ったら、すぐ搾乳など対応した方がいいですよ。(埼玉県 A.K)

まとめ

母乳が詰まるうつ乳は、乳腺炎の前段階だと言われています。

うつ乳にならないように、まずは赤ちゃんにたくさん母乳を飲んでもらいましょう。しかし赤ちゃんに飲んでもらうのにも限界があるので、母乳の量が多い時は、自分で搾乳することも必要となりますね。

また脂肪分の多い高カロリーな食事や、ケーキなどの甘いデザートは母乳の質が悪くなります

母乳の質が悪くなると詰まりやすくなってしまうので、できるだけ和食中心の食事が望ましいです。

うつ乳を放置しておくと乳腺炎になり発熱や炎症を起こしてしまうので、母乳のつまりやしこりを感じたら、できるだけ解消してくださいね。