「妊娠中はいつまで葉酸を摂取する必要があるの?」

2000年に厚生労働省が妊娠中の葉酸の摂取を推奨してからしばらくが経ちました。妊婦の葉酸摂取の必要性もかなり浸透してきましたね。

しかしながら、推奨される葉酸すべてを食事から摂取することは正直なところ難しいです。

先輩ママたちは、妊娠中にどのようにして葉酸を摂取したのでしょうか。またいつからいつまで摂取したのでしょうか。見ていきましょう。

なぜ葉酸の摂取が必要なの?

妊活中の妊娠を考えている方、妊娠初期の方はビタミンB群のひとつである「葉酸」を摂取することが望ましいとされています。

なぜ厚生労働省が葉酸の摂取を推奨しているのかというと、葉酸を摂取することで神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果があることが分かったからです。

神経管閉鎖障害とは、胎児が脊椎の神経管の癒合不全による先天異常を起こしてしまう病気のことです。

妊娠初期は赤ちゃんが形作られる大事な段階なのですが、受胎後28日頃にできてくる脳や脊髄のもととなる神経管と呼ばれる部分がうまく形成されないため、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などの先天異常を引き起こしてしまうのです。

欧米などでの疫学調査により、妊婦が葉酸を摂取することでこの神経管閉鎖障害の発症率を抑える効果があることが判明したのですね。

葉酸を摂取することにより、新生児の神経管閉鎖障害の50~70%を予防する効果があるとされています。

葉酸はいつからいつまで摂取すればいいの?

それではいつからいつまで葉酸を摂取すればいいのでしょうか。

厚生労働省によると、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間に葉酸を摂取することを推奨されています。

しかし現実に妊娠の1か月前の時期をピンポイントで判断するのは難しいです。

そう考えると妊娠を望む妊活中の方は、きちんと葉酸を毎日摂取しておく必要があるということになりますね。

厚生労働省の葉酸推奨量は?

それでは妊娠前・妊娠中にどれくらいの量の葉酸を摂取すればいいのでしょうか。

葉酸はホウレンソウやブロッコリーなどの野菜や柑橘類・レバーなどに多く含まれているのですが、水溶性のビタミンのために調理の過程でその多くが失われてしまいます。

食事では、実際に含まれている葉酸の量の50%以下しか吸収できないと考えられています。

そこで厚生労働省では、食事以外の栄養補助食品から葉酸を摂取することを推奨しています。

栄養補助食品というと分かりにくいですが、要はサプリメントから接種することを推奨しているのですね。

この食事以外から推奨される葉酸の摂取量は、1日0.4mg(400ug)となっています。

日本でも2000年に厚生労働省から神経管閉鎖障害のリスク低減のために妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されました。

これから妊娠を目指す妊活中の方は、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間に、1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取するように心がけましょう。

ここで一つ注意点があります。

葉酸を摂取したほうがいいからといって、摂取しすぎるのはよくありません。

葉酸は、1日あたり1mg(1000μg)までの摂取にとどめておきましょう。

過剰摂取は逆に悪影響を与えてしまう可能性がありますので、きちんと1日の摂取量を守って計画的に葉酸を摂取してくださいね。

先輩ママの体験談とアドバイス

Mother

つわりが酷かったので、食べ物から葉酸を取ることができませんでした

妊娠中つわりが酷かったので、食べ物から葉酸を取ることができませんでした。
なのでサプリメントを取るようにしていました。
商品には特にこだわりが無かったのですが、ベビー用品を扱うお店のマタニティーコーナーに置いてあるものを選ぶようにしていました。
妊娠中の葉酸は赤ちゃんにとても大切だそうです。
私自身妊娠してからサプリメントを飲みましたが、本当は赤ちゃんを望む妊活中から摂取したほうが良かったそうです。
少し後悔しましたが、元気な赤ちゃんが生まれました。
私は食事に疎いほうなので、サプリメントがとても便利で役立ちました。
(東京都 C.N)

サプリメントが一番気軽に取り入れやすかったです

二人の子供がいます。
二人とも妊娠時、葉酸は初期の段階(安定期にはいるまで)でしっかりととりました。
葉酸が含まれている食材も意識しましたが、サプリメントが一番気軽に取り入れやすかったです。
ちなみに私は、ピジョンのつわりの時でも飲みやすいとロゴが入ったものを摂取していました。
印象的なのは検診に行く産院の受付の脇で、赤すぐなどの雑誌と一緒に1回分のお試し葉酸サプリメントが並んでいたことでした。
それくらい重要な要素なのだなと感じて、葉酸は日々摂取していました。
自身も先輩ママから何をまずアドバイスされたかというと、とにかく葉酸をとりなさい!でした。
正しくは神経管閉鎖障害リスクを下げるためとありますが、私はこの時胎児の初期の細胞形成に一番重要なものだからと聞いていました。
普段サプリメントを面倒臭がってとらないほうですが、このときだけは子供為にと欠かさず取り入れていたので、赤ちゃんを授かられた方には皆さん葉酸の重要性を耳に入れる機会があってほしいです。
(福岡県 N .Y )

実際飲み始めて、2ヶ月くらいで妊娠しました

葉酸サプリは妊娠前から飲んでいました。
飲み始めてすぐ効果がないということと、妊娠初期に大切なのと、妊活していたので、もしかしたら妊娠するのに効果があるかもしれなかったからです。
効果の程はそんなにはっきりとはわかりませんが、実際飲み始めて、2ヶ月くらいで妊娠しました。
飲んだのはピジョンの葉酸サプリです。
それで、妊娠後も1ヶ月飲んで計3ヶ月程度です。
一日に一回一粒しか飲まなくていいサプリだったので、飲み忘れもないし、楽だし、経済的だし、ピジョンだから間違いがないと思いよかったと思います。
効果の程ははっきりとはわかりませんが、妊娠初期に飲んで無事五体満足の子どもが生まれました。
また、妊娠すると鉄分や葉酸はかなり必要になってきます。
私は初期にしか飲みませんでしたが、後期に入り、鉄分不足になることもあり、飲んでおけばよかったなと思いました!葉酸は中々摂取できないし。
また、私は完ミなのですが、授乳にも大切なので、出産後も飲んだ方がいいと思いますよ!
(北海道K.T)

妊娠前から葉酸を取っていました

妊娠前から葉酸を取っていました。
ドラッグストアで売っているチュアブルの物を取っていたのですが、含有量が200でした。
それでは少ないと言われ、友達から貰ったアメリカのサプリを飲んでいましたが、それだと800で多過ぎると言われてしまいました。
結局病院で売っていた400の物を買って飲んでいましたが高かったです。
4ヶ月くらいまで飲んでいました。
色々な妊活サプリがありますが、国際的に推奨されているのは葉酸だけ。
色々とあって迷ってしまいますが、自分がストレスを感じにくい物を選んで続ける事が大切だと思います。
葉酸サプリと同時に食事でも取ることも大切です。
葉酸は色々な食べ物に含まれていますので、楽しみながら妊活してくださいね。
(東京都H.Y)

サプリメントで葉酸を摂取していました

サプリメントで葉酸を摂取していました。
と言っても、「葉酸」というものではなく、マルチミネラルの中に入っていました。
結婚を意識すると同時に、妊娠出産のための体づくりに取りかかりました。
そのときからニュートリライトのトリプルXを摂取し始め、約半年後に妊娠しました。
以来8年間、欠かすことなく摂取し続けています。
葉酸を摂取すべきと言われていますが、実際に葉酸の重要性が高いのは妊娠初期。
初めての妊娠だと自覚できないかもしれない時期です。
大切な時期に適切な栄養を摂取するには、妊娠前から情報を手に入れて、備えておく方がいいと思います。
(富山県 M.N)

まとめ

妊娠中に葉酸を摂取するといいということは、ここ最近常識的な話となってきましたよね。

葉酸はホウレンソウやブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれているのですが、食品中から妊婦さんが必要となる量の葉酸を摂取することは難しいです。

そこで厚生労働省では、栄養補助食品(サプリメント)からの葉酸摂取を推奨しているのですね。

葉酸の摂取する期間と量は、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間に、1日0.4mg(400μg)の葉酸を摂取することが推奨されています。

過剰摂取は逆に良くないので、1日0.4mg(400μg)の葉酸をきっちりと摂取したいですね。