ばい菌などの殺菌効果があるといわれている薬用抗菌石鹸やボディーソープは、日本でもたくさん販売されていますよね。

なんとこの殺菌・抗菌せっけんやボディーソープがアメリカで発売禁止となってしまいました。いったいどういうことなのでしょうか。

殺菌効果に根拠なし?

実は数年前からアメリカでは、殺菌・抗菌効果があると表示され販売されている石鹸の効果に疑問が呈されていました。

米食品医薬品局(FDA)はこのほど、手や体を洗うせっけんで「抗菌」をうたった商品について、効能を裏付けるデータの提出を義務付ける規則案を発表した。

メーカーには細菌感染を予防する効果に加え、長期間使用した場合の安全性も証明するよう求める方針だ。

FDAが16日に発表した声明によると、現在市販されている商品はどれも今のところ、通常のせっけんに比べて感染予防に効果があることを示すデータがない。

上記は2013年の話でしたので、3年の期間を経て本格的に販売禁止に踏み切ったということです。

なぜ販売禁止という非常に厳しい措置となったのでしょうか。

普通の石鹸との違いはほとんどなし!

私たちのイメージだと殺菌・抗菌効果といわれると、ほとんどのばい菌やウイルスが死滅するのではと考えてしまいますよね。

しかしながら実際は殺菌・抗菌石鹸と普通の石鹸を比較すると、ほとんどばい菌やウイルスを除去する効果が変わらなかったということです。

 FDAは「消費者は抗菌せっけんは細菌の増殖を防ぐのにより効果があると考えがちだが、通常のせっけんと水より有効だという科学的根拠はない」と指摘した。さらに「殺菌剤は長期的に利点よりも有害となりうる可能性があるとの指摘もある」と警告した。

 一部の研究によると、殺菌剤を使うことで耐性菌が増えるリスクがあるほか、ホルモンの働きを阻害するなど健康への影響を懸念する意見もある。FDAは2013年、衛生製品メーカーに、トリクロサンなどの有効性と安全性のデータを提出するよう要請し、販売規制の是非を検討してきた。

殺菌・抗菌石鹸を使用しなくても、普通の石鹸できちんと汚れを浮かせてから、念入りに洗い流せばいいということですね。

それでは具体的にはどのような石鹸・ボディーソープが販売禁止になったのでしょうか。

トリクロサンやトリクロカルバンなどの化学物質が禁止成分に

今回アメリカでは、トリクロサンやトリクロカルバンなど19種類の化学物質を含む製品の発売が禁止されました。

トリクロサンやトリクロカルバンといっても正直なところあまりピンと来ないですよね。

しかしトリクロサンやトリクロカルバンは、日本の薬用せっけん・抗菌石鹸でも頻繁に使用されている物質になります。

普通にと言っていいほど、日本では日常的に使用されています。

殺菌効果・抗菌効果などと表示されている、ほとんどの石鹸やボディーソープに使用されているといっても過言ではないと思います。

一度石鹸のラベルを見てみてください。皆さんが使用している抗菌石鹸にもトリクロサンやトリクロカルバンと記載されているのではないでしょうか。

日本では販売が続きます

今回の話はアメリカでの規制なので、日本では直接に影響がありません。

たぶん今後も「薬用」「殺菌」「抗菌」といった石鹸やボディーソープ・歯磨き粉などが販売され続けると思います。

まあトリクロサンやトリクロカルバンがすぐに体に悪影響を与えるのかというと、手を洗うぐらいならほとんど影響はないと思います。

過度に心配する必要はないでしょう。

しかしアメリカで普通の石鹸と効果が変わらないといわれるのなら、特に使用する必要はないですよね。(高い商品を買わなくても、昔ながらの石鹸でいいということです。)

ここで一番大事なことは、ばい菌やウイルスはきちんと洗い流すことが必要ということです。

手洗いは念入りに

石鹸は、あくまで汚れやばい菌を洗い流しやすくするためのものということですね。

特に子供は簡単に手洗いを済ましてしまうことがよくあります。

お母さんの教育が大事になってきますので、きっちりと手洗いの方法を教えてあげてくださいね。

上記の手洗い方法は洗い流しを簡単にしていますが、石鹸で手を洗うのと同じ時間だけ水で洗い流すといいようです。

ヘルパンギーナ・手足口病・プール熱・インフルエンザ・ノロウィルス・ロタウイルスなどいろいろな感染症がありますが、基本的な予防方法は手洗いになります。

手洗いこそ病気に罹らないため最も有効な方法なので、ぜひ手洗いを習慣づけてくださいね。