冬になると「マイコプラズマ肺炎」が流行しているというニュースをよく耳にします。
マイコプラズマ肺炎とはどのような病気で、赤ちゃんや子供が感染するとどのような症状が出る病気なのでしょうか。また、そもそも赤ちゃんにも感染する病気なのでしょうか。
先輩ママたちの体験談から、マイコプラズマ肺炎の症状と対処法についてみていきましょう。
目次
マイコプラズマ肺炎の症状と対処法
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ菌によって肺炎の症状が引き起こされます。
長い間続くしつこい咳が特徴的な症状で、子供が感染すると鼻水や鼻づまりなどの症状も現れることがあります。
発熱はする場合としない場合両方がありますが、高熱になることもあるので注意が必要です。
潜伏期間は1週間から4週間程度なので、他の感染症に比べて潜伏期間は長くなっています。
発熱しない場合などでは、病院で診察を受けても単なる風邪と診断されることがよくあります。風邪の症状と見分けがつきにくいのですね。
先輩ママの体験談を見てみても、単なる風邪やクーラー病、溶連菌と診断されて、マイコプラズマ肺炎の感染が発覚することが遅れてしまったというものがあります。
もし子供が通っている保育園や幼稚園などでマイコプラズマ肺炎の感染が広がっている場合は、その旨を病院の先生に伝えましょう。
肺のレントゲンを撮影してもらうことで、マイコプラズマ肺炎に感染しているかどうかを判断することができます。
マイコプラズマ肺炎の予防方法
マイコプラズマ肺炎の感染経路は、飛沫感染と接触感染が考えられます。
ノロウイルスなどのように感染力が高いわけではないので、濃厚な接触をしていなければ感染者と接触しても感染しないことも多いです。
飛沫感染と接触感染が主の感染経路なので、手洗い・うがいをすることが重要となります。
特に帰宅後は念入りに手洗いをする習慣をつけたいですね。
手洗いは様々な感染症を予防する最大の対策になります。
子供が保育園や幼稚園から帰宅したら、手洗いをする習慣をお母さんがつけてあげてくださいね。
マイコプラズマ肺炎の対処方法
マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系の抗生物質で治療することができます。
ですので、マイコプラズマ肺炎に感染していることを早期に発見することが大事になります。
処方された抗生物質をきちんと飲み、同時に水分補給ややわらかいのど越しのいいものなどを食べて体力を回復させていきましょう。
また空気が乾燥すると咳がひどくなることがあるので、加湿器などを利用して室内の湿度を高めに保ってあげてください。
順調に行けば、2週間ほどでマイコプラズマ菌を殺菌することができ、肺に影も映らないようになります。
赤ちゃんもマイコプラズマ肺炎に感染するの?
マイコプラズマ肺炎は、5歳~10歳ぐらいの子供がよく感染する病気として知られています。
赤ちゃんに感染することはまれで、あまりないと考えられています。
もちろん赤ちゃんに感染することもあることはあるのですが、通常の風邪のような症状で終わることが多いようです。
ただ赤ちゃんでもマイコプラズマ肺炎が発症することもあるようです。
先輩ママの体験談でも、1歳の赤ちゃんがマイコプラズマ肺炎に感染して咳と高熱の症状が出たようです。
幼稚園に通う兄弟などから赤ちゃんにマイコプラズマ肺炎が感染してしまうこともあるので、注意をしてくださいね。
先輩ママの体験談とアドバイス
早急に病院に行き検査をしてもらうほうが良いかと思います
息子が5歳のときにマイコプラズマ肺炎にかかりました。 最初は高熱で、次第に咳が出始め…というような症状だったのですが、息子の場合、喘息もあるので区別しにくく判断が遅れてしまったので、長引いてしまいました。 もっと早くに検査してもらえばよかったと思いました。 マイコプラズマ肺炎は、普通の風邪や肺炎などと素人目では区別ができないので、早急に病院に行き検査をしてもらうほうが良いかと思います。 マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマ肺炎用の薬を飲まないと治らないので、早めに判断しておいたほうが良いですよ。(兵庫県H.H) |
クーラー病なので、夏場を過ぎないと、完治はしないという事を告げられておりました
今年の8月に、3歳6ヶ月の長男がマイコプラズマ肺炎にかかりました。 7月の上旬頃に、最初、咳と鼻水が出ていたので、単なる風邪だと思い、病院を受診した結果、夏場のエアコンによるホコリ等が原因の、いわゆる『クーラー病』と、診断されました。 そこで病院からは、咳、鼻水止めを処方していただきましたが、クーラー病なので、夏場を過ぎないと、完治はしないという事を告げられておりました。 それから、ズルズルと2週間程そのような症状が続いた頃に熱が出ました。 なので、また同じ病院に伺いましたが、『溶連菌』ではないか?と、診断されて抗生物質を頂きましたが、いまいち効きも悪く、幼稚園で何か流行っているものがあればそれが移っている可能性もあるなと、思い、担任の先生に聞いたところ、『マイコプラズマ肺炎』でお休みしている子が沢山いましたので、病院を変えて、訳を話したところ、やはり『マイコプラズマ肺炎』にかかっておりました。 今回の事で、ドクターの診断内容を全て鵜呑みにするのではなく、やはり親が子供の体調を気遣い、把握し、色々な面から病気を探るのもとても大事なことだと思いました。 ウィルス性の熱はウィルスが弱るまで朝から晩まで続くのに対して、細菌性の物は日中熱が下がって元気だけど、夕方から夜にかけて熱が上がるというのを学び、それにより、ウィルス性か、細菌性かを探り、だいたいの症状や、本人の機嫌の良い悪いや、食欲、便の様子などを観察し、分かるようになってきましたので、体調が悪くなっても慌てることなく対応出来ていますが、やはり新米ママさん等はとても不安に感じることだと思いますので、かかりつけの小児科、又自分にとっても、話やすいドクターを見付けて、色々と遠慮せず、ドクターには質問や、心配な事を聞くことはとても大事だと思いました。 自分の体調のことをうまく伝えられない赤ちゃんや、幼児はママの鋭い観察力がとても重要になりますので、日々の子供とのスキンシップを大事にして下さい。 (埼玉県 K.H) |
まず早期発見が出来るよう努力をしていくべきことだと思います
マイコプラズマ肺炎に子供が掛かってしまったことがあり、気をつけておかなくてはいけない病気です。 うちの場合は早期発見をすることができたので、早期治療をすることができ、今では予防方法などがありますので完治することができました。 まず早期発見が出来るよう努力をしていくべきことだと思います。 風邪だからといって油断をしないことです。 同じような悩みを抱えているお子さんがいる場合は、やはり病院に定期的に通っていき、なるべくならお医者さんの人と相談をして早めに治していくよう努力をしていくことが必要でしょう。 ですので病院に行くことはなるべく大事にしましょう。 |
はじめは咳が出てきて、その後高熱が出ました
1歳の時にマイコプラズマ肺炎になりました。 人混みなどでうつったと思われます。 はじめは咳が出てきて、その後高熱が出ました。 小児科でマイコプラズマ肺炎と診断されて抗生物質を処方されました。 熱は微熱に下がってからも2週間ほど続き、年末ということもあって、小児科でより強い抗生物質を処方されました。 それを飲むと3日で熱が下がりました。 マイコプラズマ肺炎は、熱が微熱に下がってからも、完全に熱が下がるまで時間がかかります。 まだ熱が下がらないと焦るかもしれませんが、抗生物質を飲んで安静にしていれば大丈夫です。 気になることがあれば小児科をこまめに受診するといいと思います。 |
突然の高熱(41℃)と嘔吐から始まりました
我が子は3歳4か月の時にマイコプラズマ肺炎になりました。12月でした。 11月に親族が入院したため手伝いのため一か月毎日のように子供を連れて病院に連れて行きました。 突然の高熱(41℃)と嘔吐から始まりました。 すぐ病院へ行き風邪と診断され薬が処方されました。 三日目に平熱に戻ったのですが、今度はその体からどうしてそんな大きな咳が出るのかというほどの咳が出だしました。 4日目にまた高熱と嘔吐が始まりました。 咳は止まらず、意識が朦朧とした感じでした。 木曜で休診の病院が多かったので近くの総合病院の救急に行きました。 脱水症状とマイコプラズマでした。 入院病棟から先生が下りてきて診察し、兄弟、年寄りが同居していないことから家でマイコプラズマ用の薬を飲むことに決まりました。 入院は子供の心の負担になるそうです。 また入院病棟に1か月連れて行ったことで感染したと言われました。 その日は6時間病院にいました。 人にうつすので私と子供は10日間外に出られませんでした。 買い物は主人と実家の両親が往復い時間以上かけて来てくれしてくれました。 両親にうつすといけないので荷物は玄関外でやりとりしました。 病院で点滴をしてもらった時点で結構元気になりました。 薬はとても苦かったらしく飲ませるのが大変でしたが3日きちんと飲んだらあっという間に良くなりました。 咳は10日程続きました。 救急にかかったので週明けに小児科に行きました。 肺の影がだいぶ薄くなっていました。 1か月後、もう一度来てくださいと言われ行ったら影がなくなっていてほっとしました。 子供を病院に連れて行ったことを後悔しています。 いい嫁をするのではなかったと思いました。 変な咳が出たり、意識がはっきりしなければ必ず病院に行って下さい。 救急車呼んでも良かったですよと私は言われました。 薬が有効なので絶対飲ませてください。 また何も食べられなくなるのでこの際栄養は考えず食べられるもの、好きな物をあげてください。 水分補給はしっかりしてください。 人に感染させないように気を付けることも大事です。何よりもお母さんがかからないようにしてほしいです。(兵庫県Y.I) |
まとめ
マイコプラズマ肺炎は、5歳~10歳ぐらいの子供がよく感染する病気となっています。
赤ちゃんにはあまり感染しない病気で、感染しても風邪のような症状だけで治癒するケースが多いです。ただまれにマイコプラズマ肺炎が発症することもあるので注意は必要です。
マイコプラズマ肺炎は、咳に特徴ががあります。発熱はない場合もあります。
咳が長期間続く場合は、マイコプラズマ肺炎の可能性も視野に入れたほうがいいのかもしれません。
風邪の症状とよく似ているので、医師の診察を受けても風邪と判断されて治療が遅れることもよくあります。
周辺でマイコプラズマ肺炎に罹患した人がいる場合は、医師にその旨をきちんと伝えておきましょう。