「頻回授乳っていつまで続ければいいの?」

新生児には頻回授乳がよくお勧めされていますね。

それではこの頻回授乳はいつまで続ければいいのでしょうか。また授乳時間や回数、母乳量などはどれくらいなのでしょうか。

先輩ママたちの体験談を見ていきましょう。

頻回授乳はいつまで?

母乳育児の基本は頻回授乳と言われていますね。

頻回授乳の基本

生後28日未満の新生児の間は、とにかく赤ちゃんがほしがるだけ授乳をしてあげればいいといわれています。

実際に1日に20回前後も授乳をしたことのある方も珍しくないのかもしれません。

その後しばらくすると授乳回数も定まってきて、2時間おきの1日12回の授乳回数になってきます。

生後3か月ぐらいになると、3時間おきの1日8回の授乳回数になってくるでしょうか。

そして生後5か月~6か月ぐらいになると、4時間おきの1日6回の授乳回数になってきます。

しかしこれらは育児書にも記載されている理想的な授乳回数で、実際の育児は正直なところこんなにうまくいかないのが現実です。

頻回授乳の現実

先輩ママたちの体験談を見てみても、3か月になっても1時間おきに授乳しているケースもありますし、5か月ぐらいになっても1時間おきに赤ちゃんが母乳をほしがるというケースもありました。

きちんと体重が増えており、排せつの回数や量が減っていないなら、母乳量が足りているということなので頻回授乳を続けても問題はありません。

赤ちゃんが欲しがる時に授乳してあげればいいのですね。

お母さんには睡眠不足などの負担がかかってしまいますが、過度に負担がかかるときには粉ミルクをたまに与えるなどをして、お母さん自体があまり無理しないようにしてください。

100%完璧な育児というものは現実にはあり得ないので、考えすぎずに育児を楽しむように心がけてくださいね。

頻回授乳の授乳時間や授乳間隔、回数、母乳量

授乳間隔、回数

頻回授乳は赤ちゃんが欲しがる時に授乳するという方法です。

ですので授乳時間や授乳間隔、回数は、赤ちゃんにより違いがあります。

平均的には新生児のころは30分おき、1時間おきなど不定期にに赤ちゃんが授乳をしたくなることもありますが、通常の場合徐々に回数が減ってきて、授乳回数も定まってきます。

生後1か月のころには2時間おきの1日12回程度の授乳回数になり、一般的には生後3か月ぐらいになると3時間おきの1日8回程度の授乳回数となることが多いようです。

成長するにつれて授乳間隔が長くなり、それに伴い回数も減っていくのですね。

授乳時間

新生児のころはなかなかうまく授乳できない赤ちゃんも多いです。

そうすると必然的に1回の授乳時間も長くなってしまいます。

生後3か月ぐらいになり授乳が上手くなってくると、1回の授乳時間が両胸で20分ぐらいになることが多いようです。

ただこれも赤ちゃんにより違いがありますので、あまり神経質に考えないようにするといいのではないでしょうか。

基本的には赤ちゃんが満足するまで授乳してあげるという方法でいいと思います。

母乳量

母乳量はお母さんによってその量に違いがあります。

また1日に何回授乳するかによって、1回あたりの母乳量も違ってくるのは当然です。

母乳量が足りているかどうかは、赤ちゃんの体重がきちんと増えているかどうかで判断するといいと思われます。

赤ちゃんは生まれた時から生後3か月で体重が約2倍、生後1年で体重が約3倍になるのが平均です。

1か月後では、約1kg体重が増えるのが平均的ですね。

6か月まで赤ちゃんは毎日約30g体重が増えていくのが平均的ですので、体重がきちんと増えているならば母乳量が足りているといえるでしょう。

もし体重があまり増えていないなら母乳の量が少ないのかもしれませんので、授乳時間を増やしたり、粉ミルクを有効に利用したりするといいのではないでしょうか。

完全母乳にこだわるお母さんは多いと思いますが、あまりこだわりすぎずに粉ミルクを有効利用するという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。

またおしっこの量によっても母乳量が足りているかどうかを見ることもできます。

基本的には1日6回以上おしっこをしていれば問題はないです。

毎日約30g体重が増えており、1日6回以上おしっこをしていれば母乳量は足りていると考えていいのではないでしょうか。

先輩ママの体験談とアドバイス

2時間おきに母乳を促進するため左右10分ずつの授乳でした

私の出産した病院では生まれた次の日から完全母子同室の完全頻回母乳でした。
2時間おきに母乳を促進するため左右10分ずつの授乳でした。
なので初めは1日12回です。まずは前抱きで左右を飲ませていました。
そのあと、母乳の出を確認してからフットボール抱きや縦抱きでの母乳指導をうけました。
私の場合は左右前抱きで飲ませたあと、次の回はフットボール抱きで左右をあげていましたよ。
1カ月を過ぎれば徐々に回数は減らせます。
母乳の出る量は人それぞれなので、一概にいくら飲ませたらいいとは言えないです。
沢山出るお母さんなら溜まってしまうので自分で出す作業も必要です。
なるべく初めは母乳育児を頑張ってみて、母乳が出るように刺激してあげてください。
出なかった場合は無理をせず2時間おきに粉ミルクを間にいれて、気持ちに余裕がでるようにして下さい。
楽しい時間になるようにして下さいね!(大阪府 E K)

生後2ヶ月までは育児書に記載されているような時間・回数で授乳していました

私の子供は生後2ヶ月までは育児書に記載されているような時間・回数で授乳していました。
その後3ヶ月頃から唐突に一回の授乳が五分程度になり、大体30分~1時間おきに欲しがるようになりました。
おっぱいを欲しがる時は欲しがるだけあげると聞いていたので頻繁にあげていましたが、買い物にも中々行けず苦労しました。
当時は完全母乳でないと駄目、という雰囲気に飲まれて母乳ばかりあげていました。
しかし今思うとそんなことは別に気にせずお腹に溜まりやすいミルクもあげれば少しは楽だったし、子供も満足したのではないかと思います。(岡山県、M・M)

生後1か月過ぎた頃より20分以上吸わせているのに1時間でお腹が空いたと泣くようになりました

初めての子でした。母乳を推進する病院で出産したので母乳にこだわりました。
生後1か月過ぎた頃より20分以上吸わせているのに1時間でお腹が空いたと泣くようになりました。
回数が減ってくるどころかずっと吸わせている状態でした。
もう何もできません。夜が特につらかったです。
3か月検診で体重が増えていない事、母乳の出がとても悪いことがわかりミルクと母乳にかえました。
ずっとお腹が空いていたのだと思うと悪いことをしたと思います。
もっと早く保健師さんに相談すれば良かったと思います。
母乳にこだわることはないと思います。
授乳の回数が多くなると赤ちゃんもお母さんもくたくたになります。
授乳数が多くても体重の増えが悪いならミルクを足しても大丈夫です。
おっぱいに執着しているだけなら抱っこしたりあやして他に興味を持たせてあげるといいです。(兵庫県Y.I)

1番酷かったのは5ヶ月頃で、1時間おきに授乳していることもありました

上の子は授乳時間が長く、授乳しながら寝るということもたびたびでしたので、何も出来ずに大変だった思い出があります。
1番酷かったのは5ヶ月頃で、もう3時間以上授乳間隔が開いてもいい頃なのに1時間おきに授乳していることもありました。
母乳の出もよかったのでだいぶ飲んでいたと思います。
1日授乳で終わってしまう感じがして辛かったです。
本当におなかが空いたわけではなく、退屈になったり甘えたりして飲むこともあるので、気をそらしたり外に出かけてみたりするのもいいかと思います。
実際家にいる時はすぐ泣いて母乳を飲みたがりましたが、出かけている時にはあまりそんなことはなかったです。
母乳をあげられるのも今だけ!と割りきり、おおらかな気持ちで対応するのも大切だと思います。(栃木県・M.T)

私の場合は生後4ヶ月頃までは頻回授乳でした

私の場合は生後4ヶ月頃までは頻回授乳でした。
3時間おきに8回ほどでした。生後1ヶ月頃までは10回くらい授乳する時もありました。
1回の授乳は両胸で20分ほどでした(生後1ヶ月までは1時間くらいかかりました)。
母乳量は退院してからは計っていませんが、生後1ヶ月頃までは母乳過多で両胸で100mlくらい出ていました。
とにかく母乳過多だったので、3時間も空けると胸がパンパンに張ってしまったので、授乳せざるを得ない状態でした。
生まれてすぐはどうして泣いているのかわからなくてとにかく授乳してしまっていました。
頻回授乳のせいで常に私も睡眠不足でした。
母乳過多の人は少ないと思いますが、たまには搾乳してパパに代ってもらってゆっくり睡眠を取ってほしいです。
ミルクでも代用できるので。とにかく睡眠不足が1番つらかったです・・・(奈良県 M.S)

まとめ

頻回授乳は赤ちゃんが欲しがる時に授乳をするという方法ですね。

平均的な授乳時間や授乳間隔、回数はありますが、赤ちゃんによって違いが大きいというのが現実です。

基本的には赤ちゃんが欲しがる時に欲しがるだけ授乳してあげましょう。

きちんと母乳量が足りているかどうかは、体重増加やおしっこの回数でチェックしてあげるといいでしょう。

またうまく母乳が出ない場合や、頻回授乳がつらい時は、粉ミルクをたまにあげてみるという選択肢も考えてみてくださいね。