「赤ちゃんの頭が絶壁になってしまった。頭のゆがみは矯正することができるの?」「いびつな頭の形の治し方を教えてください。」

赤ちゃんの頭はとてもやわらかいですよね。やわらかいがゆえに、寝かせ方で頭の形がいびつになってしまうこともよくあります。歪んでしまった頭の形の矯正方法、治し方を知りたい方は多いようです。

先輩ママたちは、赤ちゃんの頭の形がいびつにならないよう、または矯正するためにどのような方法をしてきたのでしょうか。見ていきましょう。

頭の形がいびつになる原因は?

赤ちゃんの頭は非常に柔らかいです。このやわらかさが頭の形をいろいろなものにしてしまうのですね。

吸引分娩で出産した場合、その吸引力により頭の形が歪んでしまうことはよくあります。まずは無事に出産することが必要なので、これはある意味仕方がないことでしょう。

このように吸引分娩で頭の形がいびつになってしまうこともありますが、一般的に多くの場合はやはり寝かせ方が原因になっています。

それではどのような寝かせ方がいびつになる原因になってしまうのでしょうか。

同じ体勢で寝ているといびつになりやすい

長時間赤ちゃんが同じ体勢で寝ていると、頭の形がいびつになりやすいです。

斜頭症

斜頭症は、頭の側面が斜めに歪んでいる形のことです。

横向きの一方ばかりの同じ体勢で寝ていると、その面だけに圧力がかかり斜めに頭が歪んでしまうということですね。

長頭症

長頭症は、おでこから後頭部に向かって頭が長い形のことです。

斜頭症のように一方ばかりではないけれど、横向きばかりの体勢で寝ていると後頭部が長い頭に歪んでしまうということですね。

短頭症

短頭症は、おでこから後頭部までの長さが短く、耳から耳の長さが長くなっている形のことです。よく「絶壁」と言われている形です。

これはあおむけばかりの体勢で寝ていると後頭部に圧力がかかり続け、頭の横幅が長くなってしまうということですね。

これら「斜頭症」「長頭症」「短頭症」すべての原因は、同じ体勢ばかりで寝ているということが大きな理由になります。

まだ赤ちゃんが新生児の場合は、同じ体勢ばかりで寝かせないことで頭の形がいびつになることを予防することができます。

一方すでに頭の形がいびつになってしまった赤ちゃんは、形を矯正することができるのでしょうか。

生後6か月以内なら矯正は可能

生後7か月ぐらいになると赤ちゃんの頭が固くなってきます。

よく「いつまで頭の形を矯正できるの?」と疑問を持つお母さんが多いですが、頭の形を矯正するには、生後6か月ぐらいまでにいろいろと対処をしていきたいです。

もちろん早ければ早いほうが赤ちゃんの頭は柔らかく矯正しやすいので、できれば生後3か月ぐらいまでに直してあげたいですね。

それでは赤ちゃんの頭の形がいびつになってしまったとき、どのような治し方、矯正方法があるのでしょうか。

こまめに寝ている体勢をチェック

まずは赤ちゃんが寝ている体勢をこまめにチェックしてあげましょう。

あおむけばかりだと横向けにしてあげたり、横向けばかりだとあお向けにしてあげたり、寝ている体勢をこまめにチェックして、体勢を変えてあげることが一番です。

その時に赤ちゃんの体に負担がかからないように、タオルなどで体を調整してあげましょう。

例えば後頭部が長い「長頭症」のケースでは、あおむけに寝かせてあげて、体に負担がかからないように背中にタオルなどを入れておいてあげてくださいね。

ドーナツ枕などのグッズを利用

頭の形を矯正するグッズとしてドーナツ枕は有名ですね。先輩ママの体験談を見ても実際に利用して、効果があったという方がいます。

ドーナツ枕を利用するときには、まず「寝返りを打ってうつぶせ寝になると窒息をしてしまう危険性がある」ということを認識しておきましょう。

寝返りを打つ赤ちゃんへの利用は危険性があるので、まだ寝返りを打てない赤ちゃんに利用してあげるといいのではないでしょうか。

ただその場合でも、きちんと赤ちゃんを見守ってあげるということを忘れないであげてくださいね。

おもちゃやママが赤ちゃんの気をひく

赤ちゃんの体勢を変えてあげても、すぐに自分の好きな体勢に戻ってしまうときがあります。

そんなときはママが向いてほしい方向から声掛けをしたり、赤ちゃんが好きなおもちゃを使って体勢を変えるように努力してみましょう。

授乳の時も一定方向だけでなく、いろいろな抱き方で授乳をしてあげると、赤ちゃんがいろいろな体勢に慣れるのでいいようです。

とにかく一つの体勢で長時間寝かさないということが大事になってきますので、いろいろと工夫をしてあげるといいのではないでしょうか。

あまり気にしすぎないように

赤ちゃんの頭の形がいびつだと気になってしまいます。

しかし髪の毛が生えそろってくると、それほど歪みが目立たなくなってくることがほとんどです。

また成長に伴って頭が大きくなってくると、自然に歪みが改善されてくるということも多いです。

ですので、あまり深刻に考えすぎないようにしてくださいね。

先輩ママの体験談とアドバイス

下の子が常に抱っこかおんぶだったので、上の子より頭の形が良いです

我が家は女の子だったので、出来ればいびつにならずに良い頭の形にしてあげたいと思っていました。
ですので寝る向きをまめに見て、例えば右側を横にして寝てる時間が長いなと思ったら、わざと逆に寝かせ、バスタオルなどをクルクルに丸めて置いておきました。
本当に頭の形が気になるようでしたら、常に抱っこをしておくと、絶壁などの心配はありませんよ。
下の子が常に抱っこかおんぶだったので、上の子より頭の形が良いです。
それでも、頭の形もそれぞれ個性なので、あまり深く気にしなくても大丈夫だと思いますよ。(群馬県 H、T)

とにかくまんべんなく色々な方法に向かす事をオススメします

娘は新生児の頃から頭の形が斜めに歪んでおり、ひどい絶壁でした。
そのせいで向きグセかついて右側しか向かなくなりましたのでこれは早く治さないと!と思い、おもちゃを使って左側を向かせたり、おっぱいを左側からあげたり、まんべんなく首を動かしてあげる事を心がけました。
そうすると成長と共に頭の歪みが徐々に治っていき、1歳の頃には無事に綺麗な頭の形に治ってくれました。
同じ方向ばかり向かせているとどうしても頭の形は悪くなってしまいますので、とにかくまんべんなく色々な方法に向かす事をオススメします。
赤ちゃんの頭は大きくなるにつれて形が変わりにくくなると聞いたのでなるべく小さなうちから治しておくべきだと思います。
ドーナツ枕は私は怖くて使えませんでした(うつ伏せになったりして窒息するのが怖かったのです)ので、枕なしで治す事を考えました。
枕なしでも十分に治す事ができましたので、同じように考えている人も安心して下さい、枕なしでもきちんと綺麗な形になりますよ。(大阪府 A.S)

ドーナツ枕を導入してみる程度で成長するにつれて形も整うと思います

新生児のうちは枕ではなくフェイスタオルを三つ折りにして、その上に頭を乗せて寝かせていました。
うちの子は仰向けに寝せても右側に顔を向ける癖があり、何度向きを変えてもその癖は治りませんでした。
そのうちに頭の形もいびつになってきてしまい生後3ヶ月の時にドーナツ枕を使用しました。
ドーナツ枕を使用し少し改善されたものの、成長するにつれて寝相が悪くなり、枕から頭を外してしまうようになりました。
左右非対称だった頭は少し絶壁気味になり男の子なので将来のことを心配しましたが、1歳半頃には左右対称で綺麗な丸みのある後頭部になりました。
ドーナツ枕を導入してみる程度で成長するにつれて形も整うと思います。
新生児の頭はやわらかいので形は変わりやすいですが、神経質になる必要はありません。

寝る時に両方向けて寝かすように気をつけるのが1番いいかと思いました

うちの子どもは同じ方向を向いてよく寝ていたので片方だけ平らになっていました。
男の子なので、坊主にした時に綺麗な方が良いかと思い、反対向きで寝てもらうためタオルをかまして寝かせるようにしていました。
結局治ったのかはよくわかりませんでしたので、治ったという事にしています。
結局気になればなるほど気になってしまうので、気にしない方がいいのかな~と思いました。
タオルをかますと元に戻るかもよくわかりません。
なので、寝る時に両方向けて寝かすように気をつけるのが1番いいかと思いました。(大阪府 M.K)

期的に頭の位置を変えてあげる必要があると思いました

2人子供がいますが2人共よく寝てくれる赤ちゃんで、頭がゆがんでしまいました。
1人目は赤ちゃんの頃は斜頸というのか、首の筋肉が硬く寝ていても頭が45度位傾いていていろんな方向を向かせて眠らせるのが難しかったのです。
左斜めが潰れています。
2人目はキレイな頭の形で生まれましたが、柔らかい布団が好きでよく眠るので、そのまま寝かせていたら後ろが絶壁になってしまいました。
その後寝返りが打てる頃から転がしたりしましたが頭の形はそのままです。
最初の一ヶ月が頭の形の形成に重要のようです。
二ヶ月もしたら固まってしまうようですので、自分が眠りたくても赤ちゃんが起きても、定期的に頭の位置を変えてあげる必要があると思いました。
私は体力のないママで里帰りもしなかったので、自分優先の産後一ヶ月になってしまいましたが、他の人の手をかりたり自分の体力を削ってできる人は最初の頑張りにかかっています。
子供の頭を見る度後悔しているので産む前に知っておいて欲しいです。(静岡県 A.O)

まとめ

赤ちゃんを同じ体勢ばかりで寝かせていると、「斜頭症」「長頭症」「短頭症」など、頭の形がいびつになってしまうことはよくあります。

まずは新生児のうちから同じ体勢ばかりに寝かさないように、お母さんが注意して予防をしてあげたいですね。

すでに頭の形が絶壁などいびつになってしまったときは、同じ体勢で寝かせずにいろいろな体勢で寝かせることである程度矯正することはできます

生後6か月ぐらいまではまだまだ頭も柔らかいので、赤ちゃんの体に負担がかからないように、いろいろな体勢で寝かせるように努力してみてはいかがでしょうか。

また髪の毛がきちんと生えてくると、頭の形もそれほど気にならなくなってくるので、あまり気にしすぎることのないようにもしたいですね。