「あれっ、この赤いあざはなんだろう?」
生まれたばかりの赤ちゃんの体に、赤いあざがあるのに気が付くことがありますよね。何かの病気なのか、治療したほうがいいのか、このままにしておいていいのかなど、悩んだことのある方は多いと思います。
先輩ママたちは、赤ちゃんの体にできた赤いあざにどう対処してきたのでしょうか。見ていきましょう。
目次
赤いあざにはたくさんの種類がある
ひと言で「赤いあざ」といっても、それにはいろいろな種類があります。
「赤いあざ」は、血管が皮膚の表面の浅いところで増殖したり、太くなることであざとなって見えてしまいます。
大きく分けて、生まれつきできてている「サーモンパッチ」「ウンナ母斑」「ポートワイン母斑」と、生まれた後にできる「いちご状血管腫」の4つの種類がありますので、それぞれ見ていきましょう。
サーモンパッチ
サーモンパッチと呼ばれるあざは、眉間やひたい、まぶたなどにできる赤いあざで、シミのような広がりが特徴的なものとなっています。
鮭が卵を産むときにできる赤い模様に似ていることからサーモンパッチと呼ばれているようです。
サーモンパッチは顔にできるので非常に目立ってしまい心配するお母さん方が多いです。
しかし基本的に1歳~1歳半ぐらいまでには、自然に薄くなりあざが目立たなくなってきます。
薄く残ってしまうこともあるので、その場合はレーザー治療であざを消すこともできます。
もし薄くあざが残ってしまい気になるようでしたら、医師に相談してみましょう。
ウンナ母斑
ウンナ母斑と呼ばれるあざは、頭の後ろ側にできる赤いあざです。後頭部からうなじあたりにサーモンパッチとよく似たあざが見られます。
髪の毛に隠れてしまうのであまり目立たないのですが、サーモンパッチと違って自然に消えることが少なく、3歳になっても約半数はあざが残ってしまいます。
レーザーで治療することもできるのですが、髪の毛も焼いてしまうのでその部分の髪の毛が薄くなるというリスクがあります。
髪の中など目立たない場所のあざなので、レーザー治療をするかどうかは医師とよく相談することをお勧めします。
ポートワイン母斑
ポートワイン母斑と呼ばれる赤いあざは、サーモンパッチやウンナ母斑のようにできる場所が決まっていません。
顔・体などいろいろな場所にできるあざです。
サーモンパッチやウンナ母斑よりも境目がはっきりとしており、平らになっているのが特徴的なあざです。
ポートワイン母斑は、まれにスタージ・ウェーバー症候群やクリッペル・ウェーバー症候群という病気の可能性もあるので、早めに医師の診察を受けましょう。
自然に消えることのないあざですが、レーザー治療で消すことはできます。
低年齢にレーザー治療をしたほうが消えやすいあざなので、早めに医師の診察を受けたいですね。
いちご状血管腫
いちご状血管腫と呼ばれる赤いあざは、サーモンパッチなどと違って生まれつきではなく、生後数日たってからできるあざとなっています。
小さな点のようなあざがだんだんと大きくなってきて、いちごの表面のようにブツブツとした赤いあざが隆起してきます。
だんだんと大きくなってくるので心配になりますが、生後半年ぐらいで大きくなるのは止まり、その後は小さくなってきます。
小学生になるころには自然と目立たなくなるぐらいまで小さくなり消えてしまうことが多いです。
いちご状血管腫はまだあざが小さいうちにレーザー治療をすれば効果がありますが、大きくなったあざにはあまり効果が見られません。
赤ちゃんの体を日ごろからよくチェックして、赤いあざができていないかを確認してあげたいですね
先輩ママの体験談とアドバイス
ウチの子は、生まれてすぐ両腕~肩にかけてアザがありました
ウチの子は、生まれてすぐ両腕~肩にかけてアザがありました。 最初はだっこするのにぎゅって掴み過ぎてるのかと思っていました。 あかちゃんだから痛いのも言えないですし反応見てもわからないですし、とても可哀相で困りました。 1歳になる頃には、消えていました。 いつ消えたのかはわからず、忘れているうちにハッと気付いたときにはありませんでした。 生まれてときに締め付けられてついたアザか、抱き上げるときに肩に負担をかけ過ぎたのでは?とのことで抱き上げるときに気を付けるようにしていました。(群馬県・S.S) |
検診で主治医の先生に診てもらいましたが、全く問題のないアザと言われました
我が家の上の子も、後頭部と襟足に、赤いアザあります。 新生児の頃に気づき、検診で主治医の先生に診てもらいましたが、全く問題のないアザと言われました。 あまりにも気になるようだったら、レーザー治療もあると言われましたが、我が子の場合、髪の毛が生えてきてしまえば分からなくなるので、今も気にせず過ごしています。 まずは、悩まずに主治医の先生に診てもらうことが一番の安心できることだと思います。 それから、先生のアドバイスを参考にしたら良いと思います。 我が子のように、髪の毛がはえてしまえば、など、アザの場所にもよりますが、悩まずに過ごして下さい。(群馬県 T、H) |
赤ちゃんの赤いあざに関しましては、わたしの子どもがまだ生後四か月くらいの時にでてきました。 このあざはなんだろうと思っていたのですが、このあざはアトピーによる皮膚の炎症によってできているものだと診断されました。 ですので、薬を塗ると落ち着きました。 赤ちゃんの足などに赤いあざがでてきましたら、そのままほっといておくのではなく、すぐに病院を受診することをおススメします。 薬などをもらえるはずですので、飲ませたり、塗ったりするとすぐによくなると思います。(宮崎県K・K) |
ほとんどの赤ちゃんにある物だから心配いらない、と言われました
長男が生まれてすぐに、両足の数か所(ふくらはぎやすね、くるぶしの上)に1円玉弱くらいの大きさの赤茶色のあざがあるのを見つけました。 夫のこめかみにあるあざとよく似ていたので、遺伝だろうと思い特に心配はしていませんでした。 3カ月健診に医師に心配なことはないかと聞かれ、とっさにあざのことを聞きましたが、ほとんどの赤ちゃんにある物だから心配いらない、と言われました。 長男の場合は足に数か所だったので、日常生活を過ごすうえでは全く支障がなく、気にしたこともありませんでした。 しかし、顔や手などにできると、そのあざ自体は心配いらなくても、周囲の目が気になることもあるかもしれません。 友人の娘さんがおでこに赤く大きなあざがあったので、本人が気にする前に、皮膚科でレーザーで除去する手術を受けました。 あざができた場所によっては、手術で除去したり薄くすることも可能なので、皮膚科を受診し相談するといいと思います。(北海道T.Y) |
今2歳になりましたが、ほぼ気にならないほどまで消えました
左の目の上と眉間のあたりとおでこに赤いアザがありました。 特に泣いたりすると赤さが目立ちました。 病院の先生に聞いたところ、心配しなくても消えていくものだと言われたので、特に治療はしていません。 今2歳になりましたが、ほぼ気にならないほどまで消えました。 アザ等は気になりますし、特に顔にできると子供がかわいそうと思ってとても気になりますが、うちの子の赤いアザは消えていきました。 レーザーなどで消す方法もあると思いますが、こうやっ消えていくアザもあるので、まずは慌てずに小児科の先生に聞いてみてください。 |
まとめ
赤ちゃんの赤いあざには、生まれつきできてている「サーモンパッチ」「ウンナ母斑」「ポートワイン母斑」と、生まれた後にできる「いちご状血管腫」の4つの種類があります。
「サーモンパッチ」「ウンナ母斑」「いちご状血管腫」の赤いあざは、赤ちゃんが成長してくると自然に消えるケースが多いです。
「ポートワイン母斑」は自然に消えることはないのですが、レーザー治療で消すことができます。
赤ちゃんの体をよくチェックしてあげて、赤いあざが見つかった場合は、一度早めに皮膚科か小児科の先生に診察してもらいましょう。