赤ちゃんの指しゃぶりはかわいいですよね。思わず微笑んでしまいます。
しかしながらずっと指しゃぶりをしていたり、成長しても指しゃぶりをいつまでもやめないと、ちょっと不安になってしまうのも事実です。
先輩ママたちは、赤ちゃんの指しゃぶりにどのように対処してきたのでしょうか。体験談から見ていきましょう。
目次
指しゃぶりはいつからいつまで?
自分の子が指しゃぶりをしているのを見ると、ほかの子はいつからいつまでしているのだろうと気になりますよね。
一般的にいつからいつまで指しゃぶりをするものなのでしょうか。
乳幼児の指しゃぶりは反射行為
生まれて間もない乳幼児はよく指しゃぶりをします。これは「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」と呼ばれる赤ちゃんが口に入ってきたもの、触れたものをなんでも吸い込むという反射的な動作です。
赤ちゃんが授乳をするための必要な反射動作の一つなので、乳幼児の指しゃぶりはある意味生きていくために必要なものなのですね。
そう考えると乳幼児の指しゃぶりは全く問題がないと言えますね。
1歳児以降の指しゃぶりは徐々になくなっていく
それでは、その後赤ちゃんが成長していくにもかかわらず指しゃぶりを続けることは珍しいことなのでしょうか。
日本小児歯科学会のサイトに、指しゃぶりの頻度についての調査結果があるので見てみましょう。
2.指しゃぶりの頻度
平成14年の東京都K区での井上らの調査によると、1歳2か月児(393名)、1歳6か月児(557名)、2歳0か月児(472名)、3歳0か月児(695名)における指しゃぶりの頻度は、28.5%、28.9%、21.6%、20.9%と2歳以降やや減少するものの20%台であった。
また浅見らによると、平成8年に山形県T市周辺で3歳児健診を受けに来た7,900名についての調査では、指しゃぶりの頻度は居住地により差はあるものの12.9~19.4%であった。
米津らによると指しゃぶりの頻度は4歳以降になると減少していた。
上記の調査によると、1歳児では3割近くの子供が指しゃぶりをしています。
3歳児でも1割強~2割ぐらいの子供が指しゃぶりをしているということになりますね。
3歳児でもまだ指しゃぶりをしている子供たちは結構多いので、それほど心配することではないのかもしれません。
もう一度、日本小児歯科学会のサイトを見てみましょう。
おわりに
全体として指しゃぶりについては3歳頃までは、特に禁止する必要がないものであることを保護者に話すようにすることが大切である。それと同時に保護者は子どもの生活のリズムを整え、外遊びや運動をさせてエネルギーを十分に発散させたり、手や口を使う機会を増やすようにする。
スキンシップを図るために、例えば寝つくまでの間、子どもの手を握ったり、絵本を読んであげたりして、子どのを安心させるようにする。
絵本を読むときは一冊だけといわないで、好きなだけ読んであげるというと、子どもは眠りながら夢の中でも読んでもらっている気がして親の無限の愛情に包まれる。
4歳、5歳になっても指しゃぶりをする場合は、歯並びが悪くなる等の理由で、指しゃぶりをやめる環境を作ってあげる必要があるかもしれません。
しかしほとんどの場合、小学校に入学する6歳ぐらいになると指しゃぶりを自然にやめるでしょう。
ですので子供が指しゃぶりをしていても、あまり深刻に考えずに心配しすぎる必要はないと思われます。
先輩ママの体験談を見てみると、手をつないで寝てあげたり、手遊びをしてあげたり、おもちゃを持たせて遊ばせてあげたりすることで、指しゃぶりが自然となくなったそうなので、試してみるといいのかもしれませんね。
先輩ママの体験談とアドバイス
生まれてすぐ分娩室ですでに指しゃぶりをしており、お腹すいてるのかなぁと笑い話になりました
一歳の子供がいます。 絶賛指しゃぶり中です。笑 我が子は生まれてすぐ分娩室ですでに指しゃぶりをしており、お腹すいてるのかなぁと笑い話になりました。 それから常に指しゃぶりをしており、一度6ヶ月ぐらいの時爪が赤くなってしまったのでお薬を処方していただき、絆創膏を巻きました。 絆創膏がストレスだったようで、1日で断念してしまいましたが、爪はすぐ治り今に至ります。 保健師さんなどにも相談しましたが、お母さんが神経質に気にしすぎるのもよくないと言われ、癖で落ち着くようなので、気がすむまで、言葉がわかるまでさせてあげるつもりです。 すいだこは今のところないようなので、もしなれば小児科の先生に相談しようと思います。(兵庫県 T.S) |
私の息子の場合は6ヶ月から一才間近まで指しゃぶりしてました
私の息子の場合は6ヶ月から一才間近まで指しゃぶりしてました。 歯が生える時期だったので、口の中がむずむずしていて指しゃぶりしていたのだと思います。 特に夜ずっと指しゃぶりしてたので寝かし付けるまで私が手を繋いで寝てました。 そしたら1ヶ月もすれば辞める事が出来ました。 私の場合は寝る前に手を繋いで寝てましたが、それでも愚図る場合は、抱っこしたりして揺らして寝かし付けてました。 1度辞めると決めたら指しゃぶりをしないように親が阻止した方がいいかと思います。 最初しんどいですが、今の内に頑張っておく方がいいですよ。(岡山 M.S) |
乳児の頃はしていなかったのですが、2歳頃から目立つようになりました
上の子が指しゃぶりをしていました。 乳児の頃はしていなかったのですが、2歳頃から目立つようになりました。 人差し指を根元までがっつり咥えて、しかも結構な吸引力だったので、人差し指の根元には吸いダコができていたくらいです。 結局、幼稚園に入園する前(3歳九か月頃)まで吸っていたので、市販のマニキュアタイプの苦い薬を爪に塗ったら、苦くて懲りたらしくてすぐに辞められました。 それ以来、すっかり収まってしまいました。 思えば、下の子を妊娠・出産・育児の時期と「魔の2歳児」とも重なり、情緒不安定だったのでしょう。 私もしんどかったですが、なるべく上の子を構うよう心掛けてはいました。 よくしていたのは、手をつなぐことです。喜んで暮れていました。 幼稚園に入園して気がそちらに向いたことも功を奏したのだと思います。 |
口に手がいきそうになるのを発見した時は、子供の手を取って、手遊びをしていたことを思い出されます
我が家には2人の子供がおりますが二人とも、悩むほどのおしゃぶりしていた記憶はありません。 しかしよくよく考えてみると、口に手が入っている時、または口に手がいきそうになるのを発見した時は、子供の手を取って、手遊びをしていたことを思い出されます。 大きくなっておしゃぶりをしている子供はいませんよね。 おしゃぶりをしてその赤ちゃんが安心、満足するのであれば、していてもよいのではないかと、今、周りの赤ちゃんを見て思います。 おしゃぶりもその時期の独特のかわいさではないでしょうか?(兵庫県K・Y) |
生後8か月位から2歳半くらいまで指しゃぶりがありました
生後8か月位から2歳半くらいまで指しゃぶりがありました。 眠い時、何か思うようにならない時等ストレスがあると良くしゃぶっていました。 先輩ママからのアドバイスで叱らず指しゃぶりが始まったら抱っこしたり、他の面白いことに気をそらせるようにしていたらしなくなりました。 無理矢理手を除けたりしかるのはかえってストレスがたまり逆効果です。 指しゃぶりで心が安定するようなので指しゃぶり以外で心が落ち着く方法を考えてあげるのがいいです。 抱っこしておもちゃを持たせたり、一緒に遊んであげると自然に口から指が離れます。(兵庫県Y.I) |
まとめ
赤ちゃんの指しゃぶりは生まれたばかりの乳幼児の時から見られる行動です。
その後に子供が成長し、1歳になると3割ぐらいに指しゃぶりをする子供が減ってきて、その後年齢を重ねるごとにさらに減少していきます。
ほとんどのケースで小学校に入るころには指しゃぶりは自然とやめるようです。
3歳ぐらいの子供が指しゃぶりをするので心配になっているお母さん方は多いようですが、まだ3才なら指しゃぶりをする子もたくさんいますので、あまり心配する必要はないと思います。
手や口を使って赤ちゃんと遊ぶことで指しゃぶりをしなくなることも多いようなので、子供とたくさん遊んであげてくださいね。