クレーン現象は、まだそれほど有名な言葉ではないと思います。

子育てをしているお母さん方でも、クレーン現象についてはまだまだ知られていないのではないでしょうか。

ネットで自閉症について調べていると、「クレーン現象」について初めて知るお母さん方が多いようです。

それでは、そのクレーン現象とはどのようなもので、自閉症とどのような関係があるのでしょうか。

先輩ママたちの体験談を通して、クレーン現象についてみていきましょう。

クレーン現象と自閉症の関係

クレーン現象とは

クレーン現象とは、子供が親の手などを使ってクレーンのように何かを要求することです。

たとえば子供がお母さんにおもちゃをとってもらうために、お母さんの手を持って動かすといった行動になりますね。

これを聞くと、意外と多くの「私の子供もしたことがあるけど、それが問題なの?」と感じるかもしれません。

クレーン現象は何か問題があるのでしょうか。

クレーン現象は自閉症の可能性が高い?

ネットなどでは、このクレーン現象をする子供は自閉症の可能性が高いとよく言われていますが、実際のところは「クレーン現象=自閉症」というのはちょっと飛躍しすぎです。

特にまだ言葉を話すことができない1歳~2歳の子供は、自分の意思を表明するのにクレーン現象をすることは特別に珍しいことではありません。

子供がクレーン現象をするからといって、それだけで自閉症であるというわけではありませんので、心配しすぎることはないと思います。

心配ならば医師の診断を

しかしながら、子供に自閉症の可能性があるというだけで心配してしまうのが、親の気持ちであることも確かだと思います。

子供のクレーン現象を経験した先輩ママたちも、いろいろな心配や不安があったようです。

先輩ママがおっしゃるように、一人で悩んでいても不安な気持ちはなくなりません。心配ならば一度専門の機関で医師に診断してもらうことをお勧めします。

先輩ママの体験談とアドバイス

1歳8ヶ月頃から指差しを始め、それと同時にクレーン現象もなくなりました

現在2歳1ヶ月の息子は、一歳半前後で私や主人の手を持って自分のしてほしいことをさせていました。
それをクレーン現象と呼ぶこと、あまり長く続くと発達に問題がある可能性があることなどをインターネットを通して知りました。
一歳半健診の時に保健師さんに指差しをするかチェックされましたが、当時の息子はほとんど指差しをしておらず、少し様子見ですねと言われ不安でした。
私達の手を持ったときは子供の手でやりたいことができるようサポートするようにしていたら、1歳8ヶ月頃から指差しを始め、それと同時にクレーン現象もなくなりました。
言葉の発達も標準よりもおそらく半年くらい成長が遅いかなと感じていますが、あまり気にしないようにしています。
クレーン現象はよくないなどのインターネットの情報を見ると、不安になってしまうかと思います。
私も不安でしたが、指差しができていたり、2歳までになくなれば問題ないんじゃないかと思うようになりました。
子供がしたいことを手伝ってあげながらも本人にやらせてあげることが大切なのかもしれません。
でも何よりも、成長は人それぞれで、自分のせいでも子供のせいでもないと信じて過ごせば気楽に子育てに向き合えそうです。(三重県 M.S)

言葉が出るようになり自然とクレーン現象はなくなりました

赤ちゃんのクレーン現象がみられたときに、まだ言葉もうまく発することができない年齢だったので、とくに気にしたりはしませんでした。
言葉が出るようになり自然とクレーン現象はなくなりましたので、見守るということが大切だと思います。
もし1歳児でクレーン現象がみられたとしても、まだ言葉などでうまく伝えれる年齢でもないですので、自閉症などの心配をする必要はないと思います。
子供の成長はそれぞれなのでまずは見守るということが大切だと思います。(宮崎県K・K)

しゃべれるようになった今は全くやらなくなりました

クレーン現象は1歳半ぐらいから2歳ぐらいの子どもの興味や欲求が出始め、かつ自分ではうまく人に伝えられない時期に見られました。
ベビーサインでコミュニケーションが取れるようになったあたりから少なくなり、しゃべれるようになった今は全くやらなくなりました。
クレーン現象が自閉症児の特徴の一つと言われていますが、小さいうちはコミュニケーションの1つとしてやっている場合もあると思います。
言葉でうまく表現できないうちは、ベビーサインや絵カードなどを取り入れてみるのもいいかと思います。(東京都 Y.I)

発達障害は早期療育が効果的といわれています。大事な時期を無駄にしないであげて下さい

現在4歳の息子のクレーンに気づいたのは、息子が1歳半の頃でした。
私の手をつかんではリモコンのボタンを押させたり、おもちゃを持たせたりしていました。
当時はクレーン現象を知りませんでした。
しかし息子がつま先歩きをしていることが気になり調べたところ、息子の行為がクレーン現象と呼ばれるものであること、そしてそれが自閉症の症状のひとつであることを知りました。
それからというもの息子のクレーンに怯え、手を振り払ってしまうことが増えました。
今思うと、なんてひどいことをしてしまったのかと思いますが、その時はクレーンをしてほしくない一心だったのです。
結果、息子は自閉症でした。
赤ちゃんのクレーン現象に悩まされているママは意外と多いと聞きます。
インターネットが普及している今、クレーン現象=自閉症という情報であふれています。
しかし、必ずしもクレーン現象=自閉症というわけではありません。
赤ちゃんが自分の要求を伝えるための手段でもあるのです。
ただ息子のようにクレーン現象以外にも、歩き方がおかしい、目があわない、言葉が遅いなどが見られるようでしたら、早めに病院を受診してください。
それはきっとお子さんからのサインです。お子さんからのサインを無視しないであげて下さい。
私は1歳半という早期に異変に気付いたにも関わらず、息子が自閉症ではない可能性を一人で探していました。
目が合うから大丈夫!ニコニコ笑うから大丈夫!というように。結局初めて病院を受診したのはそれから2年後でした。
1人で悩んでいても無意味です。病院に行ってください。
発達障害は早期療育が効果的といわれています。
大事な時期を無駄にしないであげて下さい。 (岡山県 K.O)

ぜひ専門家に相談することをおすすめします

1歳から1歳半の時にありました。
まだ言葉が単語のみで、あまり話せない時期に食べたいものが有ったりするときは、手も持って冷蔵庫に連れて行かれ、届かないところにおもちゃがある時も手を持っておもちゃの所まで連れていかれました。
初めは子供の良くわからない動きに戸惑い、ネットで調べると『自閉症=クレーン現象』という記事も見られ、言葉が遅かったこともあり心配になりました。
健診の際に保健師さんに質問すると、健常児にも成長の段階でクレーン現象をする子がいる事を教えてくださり、目が合っているし大丈夫と言われました。
一人で悩んでいると悪い方にばかり考えてしまいます。
ぜひ専門家に相談することをおすすめします。(岐阜県 K.M)

まとめ

クレーン現象はまだ多くの方には知られていない言葉であると思います。

クレーン現象について知ったお母さんたちの多くは、自閉症との関係で不安に感じてしまうのではないでしょうか。

しかしクレーン現象だからと言って自閉症であるというわけでは当然ありません。それほど過度に心配する必要はないのではないでしょうか。

もし心配ならば、専門の機関で医師の診断をしてみることをお勧めいたします。