赤ちゃんなど子供の手や足や口の中に、突然たくさんの発疹ができるとびっくりしてしまいますよね。
手足口病は、その名の通り「手」「足」「口」に水疱性の発疹ができる病気のことです。
「ヘルパンギーナ」「プール熱」とともに「手足口病」は夏の3大感染症とも呼ばれている厄介な病気です。
先輩ママたちは子供の「手足口病」にどのように対処してきたのでしょうか。見ていきましょう。
目次
手足口病の予防方法と対処方法
手足口病とは
手足口病は、主に4歳以下の子供が罹患する病気なのですが、学童や大人も感染することがあるので注意が必要となります。
手足口病は、コクサッキーウイルスA16、コクサッキーウイルスA6、エンテロウイルス71などのエンテロウイルスが原因ウイルスが原因で感染するのですが、「手」「足」「口」に水疱性の発疹が見られることが特徴になっています。
その年に流行するウイルスの種類によって、39℃以上の高熱が出るものや、発熱がほとんどないものなどの違いがあります。
発熱がないこともあるので、感染が広がりやすいということも考えられるでしょうか。
ヘルパンギーナに感染すると、ほとんどの場合に38℃以上の高熱を伴いますので、この辺りは違いがあるのですね。
出典)手足口病の年別週別の定点あたり報告数(2014年10月15日現在・国立感染症研究所)
上記のグラフを見ると、2011年・2013年に手足口病は大流行しています。
2015年にも手足口病は大流行したので、今後も注意が必要となってきそうです。(なぜか1年おきに大流行していますね。2017年は注意が必要になるということでしょうか。)
症状としては、3日~5日程度の潜伏期間を経て口の中、手のひら、足底や足背などの両手足の末端に2~3mmの水疱性発疹が現れます。
基本的に発熱することは少なく、38度以上の高熱が出ることはまれであるといっていいでしょう。
対処方法
手足口病の特効薬というものは存在しません。抗生物質を投与しても効果がないので、治療法としては対処療法となります。
やわらかいもの、味の薄いものを食べましょう
ヘルパンギーナは口の中や喉に発疹ができますが、手足口病も同様に口の中に水疱性発疹が現れることがあります。
もし口の中に発疹ができてしまうと、子供が痛がってあまり食べてくれないことがよくあるのですが、やはり自然治癒力を高めるためには何かを食べたほうがいいようです。
やわらかいものや、味の薄いものなら食べれるケースもありますので、うどんやそうめん、おかゆなどを試してみてはいかがでしょうか。(無理はさせないでください)
先輩ママの体験談を見てみると、おかゆやゼリーなど口当たりのいいものなら子供が食べることができたようです。
水分補給が大事
手足口病は夏の暑い時期に流行しますので、脱水症状に注意する必要があります。
お茶や経口補水液などで、適時水分補給をさせてあげましょう。
赤ちゃんなど小さな子供はお母さんが忘れないように水分補給させてあげてくださいね。
予防方法
手足口病の感染経路は、接触感染と飛沫感染が主となります。
エンテロウイルス、コクサッキーウイルスは、アルコール耐性が高いのでアルコール消毒をしてもほとんど効果がありません。
手洗いが最も大事
ですので最も大事な手足口病の予防方法は、手洗いをきちんとするということです。
単純なことですが、手洗いが一番予防効果のある方法なのですね。
子供が外出先から帰宅した時にきちんとお母さんが手洗いしてあげるのはもちろん、大人が外からウイルスを持ち帰ることもありますので、大人自身もきちんと手洗いすることを忘れないでくださいね。
便の処理にも注意が必要
手足口病のウイルスは、回復した後もしばらく便中に存在していることがあります。
まだおむつをしている子供が感染した場合、罹患中はもちろんのこと、回復したのちしばらくの間も、おむつの取り換えの後にはきちんと手洗いをすることを忘れないようにしましょう。
手足口病は子供の罹患が多いですが、大人が感染することもあるので注意をしてくださいね。
先輩ママの体験談とアドバイス
口当たりのいいゼリーやおかゆを与えてしのぎました
朝、おむつ替えをする時におしりにかさぶたのようなものがありました。 熱はなかったので、気になりつつ保育園に預けましたが、午後には御迎えの連絡があり、身体中に赤い斑点のようなものができてみるからに手足口病とわかりました。 病院にいきましたが特効薬はないとのこと。 子どもは痒くないが、ノドにできものがあると痛くてご飯を食べなくなってしまい、食事を与えるのに苦労しました。 そのときは、口当たりのいいゼリーやおかゆを与えてしのぎました。 大人にもうつるので、食べ物やコップのシェアはしないこと、お風呂上りのタオルは分けるなど気をつけてください。 何も知らずに妊婦だった私はばっちりうつりました。 大人にうつると手足に無数の赤いものができて、全てがカユイです。 1つ1つが虫刺されの数倍痒いので、全くねれずに、本当に辛かったです。 薬ものめませんので、とくに妊婦の方、本当に気をつけてください。(北海道 Y.N) |
熱も2日くらいで下がり、ポツポツも広がらずに治りました
1歳になる月(8月)に、38度くらいの熱が出て、手のひらに赤く小さなポツポツが出ました。 機嫌もよく食事も食べれていたのですが、5歳年上のお兄ちゃんが通っている幼稚園で、手足口病が流行っていたので、念のため受診すると、手足口病と診断されました。 熱さましの頓服を処方されたのと、症状がおさまるまで自宅で過ごすように言われ、その通りにしました。 熱も2日くらいで下がり、ポツポツも広がらずに治りました。 上に兄や姉がいると、下の子はどうしても外出せざるを得ない状況になり、手足口病などの伝染病にかかる確率も高くなります。 上の子は体力があるので大したことにならずに済んでも、抵抗力・免疫力の弱い下の子は、重症化することが往々にしてあると思います。 それは仕方のないことだと割り切り、普段と違う様子があればすぐに小児科を受診し、医師の指示通りに過ごすようにしています。 それと、普段から睡眠時間を十分に確保するようにして、体調管理に気を付けています。(北海道 Y.T) |
子供が3歳のとき、1年で3回も発症しました
子供が3歳のとき、1年で3回も発症しました。 一度目の時は38度の熱を出し、手の平と足の裏に赤いプツプツがいくつもできました。 口の中は何もできませんでした。 病院の先生からは「一度なったら免疫が出来るから、もう大丈夫」と言われたのですが、その一か月後また同じような症状と発熱が出ました。 病院を訪れると「めずらしいねぇ。二回目の手足口病だね」と言われました。 そしてその一か月後にまた同じ症状が。今度は熱は37度程度の微熱でしたが、かゆみは強く、子供がとても可哀想でした。 見た目も可哀想な手足口病で、特に何も対処のしようがないということで親としてもツライ病気ですが、赤いプツプツの跡は全く残りません。 熱も高熱が出るわけではありませんので、ゆったりと構えていてください。 兄弟の間でうつらないよう、お風呂やタオルの使い回しには気を付けてくださいね。(大阪府 K・I) |
発疹が足の裏にも出来て痛そうでご機嫌ななめでした
2歳の頃保育園で貰って来ました。 幸い口のなかには出来ませんでしたが、発疹が足の裏にも出来て痛そうでご機嫌ななめでした。 他のお子さんで口の中に発疹が出てしまった子は大変だったみたいです。(沁みて食事がとれなくて) ママがうつるとかなりの一大事です。 実は私もうつりました。 口の中に無数の発疹?(口内炎)ができてしまい痛くて食事がとれず、鎮痛剤が効いている隙に家事と食事を済ませていました。 口内炎が治るまで10日程かかりました。(神奈川県 M.I) |
食事は柔らかくて口当たりの良い、食べやすいおかゆなどにしました
息子が1歳の時に手足口病にかかりました。 病名の通り、口内炎と手のひら・足の裏に水泡ができました。 すぐに受診し、薬を処方してもらいました。 幸い、それほど症状は酷くなかったので食事は柔らかくて口当たりの良い、食べやすいおかゆなどにするといった対処くらいで済みました。 症状次第ではお子さんがつらい思いをする病気だと思います。 特に口内炎は気になると思うので、病院で口内炎の薬を処方してもらってしっかり塗ってあげるだけでもずいぶん楽になると思います。 後は、経験上大人が感染してしまうとかなり大変なので(歩くのも家事をするのも辛いです)、タオルの共有などを避け接触感染しないように注意が必要です。 |
まとめ
手足口病は、ヘルパンギーナやプール熱とともに夏に子供の間で流行しやすい病気です。保育園などで感染が広がることがよくあります。
感染防止に最も効果があるのが、徹底した手洗いです。外出先から帰宅したら、子供の手洗いをきちんとしてあげましょう。
感染してしまったら、水分補給をきちんとしましょう。またやわらかいおかゆなどなら食べれることがあるので体力回復のため、食べやすいものを食べさせてあげたいですね。