「1歳半検診で赤ちゃんの言葉の遅れを指摘されたけどどうすればいいの?」

1歳半検診で、言葉が遅いことを指摘されて心配しているお母さん方は多いようです。自閉症かもしれないなどと指摘されると心配になってしまうのは当然ですよね。

先輩ママたちは、子供の言葉の遅れについてどのように対処してきたのでしょうか。見ていきましょう。

1歳半検診でどれくらい喋れれば大丈夫なの

1歳半検診で言葉が遅いからと言って、それだけで自閉症や発達障害であると判断されるわけではもちろんありません。

動面、言語、生活習慣、社会性などを総合して判断されるので、言葉が遅いからと言ってあまり心配しすぎないようにしてください。

それでは1歳半検診では、子供がどれくらい話すことができれば言語面で問題ないと判断されるのでしょうか。

意味のある言葉を2語以上話すことができるか

1歳6か月の時点では、「ママ」「パパ」「ワンワン」「ブーブー」などの意味のある言葉が2語以上獲得できているかが大きな判断基準となっています。(日本版デンバー式検査(JDDST)では3語以上、、遠城寺式検査では2語以上となっています)

これは対象としっかりとマッチングしている必要があり、女の人すべてをママと呼ぶようでは対象とマッチングしていないので、言葉を獲得しているとは言えないようです。

また「ワンワン」を「ワ」、「ブーブー」を「ブ」など、単音だけの言葉では、「意味のある話しことば」とは考えられないようです。

このほかにも指差しや言葉の理解があるかなどの判断基準もあるのですが、お母さんがあまり神経質に考えても心配が増えすぎるので、1歳半検診の時点で意味のある話し言葉を2語以上獲得していれば、過度に心配する必要はないのではないでしょうか。

1歳半検診に臨む前はちょっと緊張してしまいますが、これはあくまで標準的な発達度合いを見る検診です。

子供の成長度合いは正直なところとても個性・違いがあります。

成長が早い子もいればちょっと遅い子などいろいろですので、あまり心配しすぎないようにしましょう。

もしあまりに心配というのなら、医師や保健師さん、自治体などの相談窓口に相談してみてもいいのかもしれませんね。

言葉が遅い原因と対処法は?

子供の言葉が遅い原因とその対処法にはどのようなものがあるでしょうか。

言葉が遅い原因は?

性格・個性

子供の言葉が遅い原因の多くは、その子自身の性格や個性によるところが大きいです。

単なる性格や個性から言葉が遅れているときは、特に問題はないので心配する必要はないでしょう。

成長の遅れ

標準的な成長度合いよりも自分の子供が多少成長が遅れていることは珍しくありません。

例えば早産で生まれた子などは、多少成長が遅れることが多いようです

早産など明確な理由があるときは、それほど心配する必要はないと思います。

周囲の環境

周囲に言葉を聞く環境がそろっている場合とそろっていない場合では、やはり言葉の習得に差が出るようです。

言葉をインプットするだけでなく、アウトプットする能力も必要となります。

例えばテレビやDVDなどばかり見ていると、インプットはできているけれどアウトプットはできていないというケースもあるようです。

聞く・話すをまんべんなく習得していく環境を作ってあげましょう。

発達障害や自閉症の可能性も

言葉が遅い場合、お母さん方が一番心配するのが発達障害や自閉症ではないのかということですよね。

もちろんこれらの場合は言葉が遅いことも多いのですが、言葉の遅れだけで判断されるわけではありません。

いろいろな面を総合して判断されるものです。

言葉が遅いだけで、あまり心配しすぎないようにしてください。

言葉が遅い時の対策と対処法

子供の言葉が遅い時にお母さんのできる対策としては、まず子供にたくさん話しかけてあげるということが一番です。

この時大事なのは、あまり一生懸命になりすぎずに楽しく話しかけてあげてください。

また自治体などが主催している親子教室などに通うのもいいですね。

先輩ママの体験談を見ると、市の親子教室に参加したところ見る見るうちに言葉をしゃべりだしたというケースもあります。

自分一人で抱え込まずに、保健師さんや自治体に相談したり、積極的に親子教室などに参加することをお勧めします。

先輩ママの体験談とアドバイス

ママ

市で開催している親子教室を紹介されました

1歳半頃になっても意味のある単語が1~2個しか出ていなかったので、言葉が遅いのでは?と思うようになりました。
調べたところ、大人の言うことが分かっている様子であれば大丈夫、とのことだったので、あまり気にしないように心がけていました。
1歳半検診でも特に指摘はされませんでしたが、私が気になっていることを相談したところ、市で開催している親子教室を紹介され、簡単な療育プログラムのようなものを受けさせてもらえました。
赤ちゃんの言葉が遅いと、「話しかけが足りないのでは?」と自分を責めてしまうママもいるかもしれません。
でもあまり気にせず、笑顔で接することが大事だと思います。
少しでも気になることがあれば、保険師さんや支援センターの職員にぜひ相談してみてください。
私は保険師に相談し、市の親子教室に参加させてもらったところ、息子の言葉がみるみる増えていきました。
4歳の今では「男の子の割におしゃべりだね」といわれる程になりましたよ。(群馬県 H.I)

個人差や性格もあるので、あまり気にされなくて大丈夫だと思います

娘は1歳過ぎくらいから、何となく聞き取れる言葉をしゃべり始め、1歳半が近づく頃には、「だめ!」や「どうぞ!」の他に、「ありがと」、「ばいばい」、「おはよ」、など簡単な挨拶ができるようになっていました。
犬や猫を指さしてワンワン、ニャー、などという事もありましたが、あまり覚えていない様子で、また自分に興味がないとしゃべらないこともあり「これはなにかな?」と聞いた時の反応は何も言わなかったりする事が多かったです。
一歳半検診のとき、犬の絵を見せられ「これは?」と聞かれましたが、答えず。
ボールを見せられても何も言わず、目の前の積み上げテストの積み木でひたすら遊んでいました。
私は挨拶もできるので気にしていませんでしたが、保健師さんが、「名前をいわない」というチェックにしるしを入れており、検診後個人面談となりました。
「気にしなくても大丈夫よー、挨拶ができるから大丈夫だと思うわよー」と面談した保健師さんも言ってくれ、私も全く気にしていなかったのですが、2週間毎に電話で「言葉はそろそろどうですか?」「しゃべりましたか?」など電話が来るようになり、もしかして出来ないのがいけないのでは!?という焦りといら立ちを覚えました。
3か月後には物の名前にも興味を示すようになってきたので、そのまま解消しました。
個人差や性格もあるので、あまり気にされなくて大丈夫だと思います。
私自身も気にしていなかったのですが、市の方から「大丈夫ですか?」「どうですか?」とマメに連絡が来ることに対して非常にストレスを感じ、その言葉に煽られるように焦るようになりました。
我が子をよく見ているのは母親である自分です。
惑わされず、じっくり様子をみてもいいと思います。
子供も何かのきっかけで興味を持つようになれば、自然としゃべってくれました。
旅行やおでかけなどで、環境を変えて色々見せたり、楽しみを共有してみると言葉に出してくれるかもしれません。(埼玉県 K.S)

保育園に通い始めたら、一気におしゃべりが上手になりました

我が家の上の子は、言葉が遅かったです。
ママやパパ、ワンワンなどの単語は発していたのですが、単語以外の文章としての言葉をなかなか発してくれず、心配でした。
でも、一歳半検診では問題ないと言われ、当時は一人っ子だったこともあったり、また、保育園に通い始めたら、一気におしゃべりが上手になりました。
周りの同じ月齢の子が上手におしゃべりしていたりすりとついつい比べてしまい、うちの子はと悩んでしまう人が多いです。
でも、なにも心配することはなく、お子さんはママの言葉を聞いて、理解しているので、いつの日か、ちゃんとおしゃべりしますよ。(群馬県 H、T)

とにかく毎日たくさん話しかけることだけはしていました

1歳3か月の時に、ババ(パパ)とたまに言うようになりました。
その後何となくマンマと言っているような感じでしたが、サッパリ喋らず、声を出すこともほとんどなくたまに声を出すと皆でビックリするような子でした。
ですが、周りの様子も分かっているようだし、意思の疎通は何となく取れていたので特に気にしませんでした。
ただ、とにかく毎日たくさん話しかけることだけはしていました。
育児本や雑誌などを見ると、良いことばかり書いてあって、不安になります。
でも、周りの先輩ママの話を聞くと、大変なことや、本当はどういうものなのか、全く違う答えが返ってきます。
自分1人だけで考え込まず、身近な人に聞いてみるのが一番です。(どんなに年上でも、同じ苦労を経験しています。)
しゃべりについては、私はとなりのおばあちゃんから孫が3歳まで全然喋らなかった、と聞いていたのであまり不安にならなかったのかもしれません。
その子は3歳を過ぎたらうるさいくらいぺちゃくちゃ喋り始めたそうです。
無口な子もいるし、言葉は分かっていても、自分の意思で喋らないだけの子も少なくないようです。
うちもその1人でした。(秋田県 S.W)

言葉の発達には個人差があると思うので、今のところ深刻に悩んではおりません

次女は3人兄妹の末っ子です。
言葉の出始めは特に遅いと気になることはなく、その後、上の子達と同じように「まま」などと言えるようになりました。
末っ子と言うこともあり、お兄ちゃんお姉ちゃんが話すのを聞いて、言葉もそのうち話すようになるだろう思っていました。
1歳半健診の時、言葉をどのくらい話すか?と聞かれました。
ママ・パパ・ワンワン…数えてみても話す言葉は少なかったです。
2歳頃、あらためて言葉の進み具合を確認するためにお電話しますね…と言われました。
来月電話がくる予定で、ドキドキしています。
我が子の場合、言葉はあまり出ていないが、こちらが言うことは理解できているようで行動に移すことは出来ます。
また言葉の発達には個人差があると思うので、今のところ深刻に悩んではおりません。
もし深刻に悩んでいるようでしたら、一人悩んでいても余計不安になるだけだと思うので、病院や自治体の相談できるところへ行ってみたほうが良いと思います。 (東京都 U.M)

まとめ

子供の言葉が遅いと、自閉症は発達障害ではないのかと心配になってしまうことがありますよね。

1歳半検診では、「ママ」や「ワンワン」「ブーブー」など意味のある言葉を2語以上話すことができるかどうかを見られます。

ただ、1歳半検診でうまく話すことができていないからと言って、それだけで自閉症や発達障害というわけではありません。

いろいろな面を総合的に判断されるということです。

子供と楽しみながら積極的に話しかけたり、自治体が主催する親子教室などを利用して、言葉を習得しやすい環境づくりを目指してあげるといいのではないでしょうか。