10か月検診で赤ちゃんが人まねをしないことを指摘されて、お悩みになるママさんは多くいます。

人まねをしないと自閉症など発達障害の可能性があると言われますが、どうなのでしょうか。

先輩ママたちの体験談などから、人まねをしない、遅い赤ちゃんについて見ていきましょう。

人まねをしないと発達障害なの?

10ヶ月検診や1歳児検診の項目で「バイバイや人まねをしますか?」という項目がありますよね。

この時までに人まねをしないと、問題があると考えているママさんも多いようです。

人まねだけで発達障害は判断されません

しかし、赤ちゃんが10か月検診や1歳児検診の時に人まねをしないからと言って、それだけで自閉症などの発達障害と言うわけではありません。

実際のところ、赤ちゃんの成長にはそれぞれかなりの個人差があります。

先輩ママたちの体験談を見ても、10か月検診や1歳児検診の時に人まねをしなかった赤ちゃんはたくさんいますし、2歳まで人まねをしなかったという赤ちゃんもいます。

同年代の赤ちゃんが、よくしゃべったり、人まねをしているのを見ると、どうしても焦ってしまいますよね。

でも単純に、人まねがあまり好きではない赤ちゃんと言うだけなのかもしれません。

また赤ちゃんが人まねをしているのを、お母さんが気付いていないだけなのかもしれません。

まずは赤ちゃんとたくさんコミュニケーションを重ね、一緒に遊んであげること、話しかけること、触れ合うことなどを増やしていきましょう。

ただあまり頑張りすぎずに、一緒に楽しんであげる気持ちでコミュニケーションをとってくださいね。

人まねをする時期

赤ちゃんはおおよそいつから人まねをし始めるのでしょうか。

生後6か月~7か月ぐらいに赤ちゃんはお座りができ始めますが、早い赤ちゃんだとこの7か月ぐらいから人まねを始めることがあります。

ただ人まねと言っても、ママやパパが話しかけた言葉に喃語のような人まねらしき言葉で返してきたり、ママやパパがした動きを真似ている感じがしたりと、微妙な人まねが多いでしょう。

また9か月頃になると早い子ではバイバイなどもすることがありますが、1歳になってもバイバイや人まねをしない子も特に珍しくありません。

結局のところ、かなり個人差が大きいということです。

あまり悩みすぎないで、赤ちゃんとたくさんコミュニケーションをとり、日々の成長を見守ってあげることが必要になりますね。

自閉症の特徴

自閉症は10か月検診や1歳児検診では、まだそれほど特徴があらわれるものではないので、この時点では自閉症についてそれほど心配する必要はありません。

おおよそ1歳半検診で自閉症の疑いが指摘され、その後の成長度合いをみながら3歳半検診の時に自閉症の判断がなされることが多いようです。

しかしこれもすべてのケースではなく、自閉症などの発達障害は様々なチェック項目を調べて総合的に判断するものなので、その判断時期はは多様になっています。

10か月検診や1歳児検診の時点で人まねができないからといって、特別に心配する必要はないと思います。

10か月や1歳ぐらいでは成長の個人差が激しいので、何かをできる子とできない子の差が激しいのですね。

あまり悩みすぎずに、まずは赤ちゃんとたくさんコミュニケーションをとり、赤ちゃんの心と体の成長を促してあげましょう。

自閉症の特徴

自閉症の特徴にはどのようなものがあるでしょうか。

  • 目を合わせない
  • 抱っこを嫌がって反り返る
  • 人まねをしない
  • 甘えてこない
  • 人と係わろうとしない
  • 一人で遊んでも平気
  • 人見知りをしない
  • 一つのことにこだわりを持つ
  • 光るものや回るものが大好き
  • 物を並べたがる
  • クレーン行動を起こす
  • かんしゃくを起こす
  • 体を揺らす
  • 逆さバイバイをする
  • 自傷行為をする
  • パニックを起こす
  • 奇声を上げる
  • 言葉が遅い
  • 笑わない
  • 表情が乏しい
  • 体の発達が遅い

 
自閉症の特徴は本当に多種多様です。

10か月や1歳ぐらいの赤ちゃんでは、この特徴にあてはまることもたくさんあるでしょう。

それは普通のことだと思います。

ほとんどの赤ちゃんは、これらのうちのいくつかの項目に当てはまるでしょう。

しかしこれは、単純にまだ成長できていないというだけのケースがほとんどです。

これらのいくつかの項目に当てはまったと言って、当然ですが必ず自閉症と言うわけではありません。

10か月や1歳ぐらいではまだまだ成長の個人差がありますので、あまり心配しすぎずに育児を楽しむことを心がけてくださいね。

もし何か心配ならば、地域の保健センターや助産師さんなどに相談しながら、育児を進めていくといいですね。

先輩ママの体験談とアドバイス

Baby LAUGH

個人差があるので焦らず待つことにしました

児童館へ行くと同じ月数のお子さん達がいて、我が家は赤ちゃんの人まねが遅く気になっていました。
しかし赤ちゃん検診で指摘されることなく、個人差があるので焦らず待つことにしました。
1歳3ヶ月過ぎた頃から普通になり、ホッとしました。
赤ちゃんの人まねが他のお子さんより遅いと感じた場合、やはり心配しますが、赤ちゃん検診や小児科で相談してみるとアドバイス頂けるので心穏やかになりました。
1歳過ぎた頃から人まねも上手になり、個人差があるので焦らないことです。
(神奈川 K.M)

自分が気づいていないだけで真似をしている可能性があります

うちの子は、10ヶ月検診のときに先生に「真似する?」と聞かれました。
「しないです」と答えると、先生が机をポンポンと叩いてうちの子にやるように促しました。
最初はしませんでしたが、だいぶ経って机を叩いていたので、「真似するじゃない」と言われて、これが真似なのかと気づきました。
それからはよく見るといろいろ真似をしていたことに気づけました。
もしかしたら自分が気づいていないだけで真似をしている可能性があります。
自分がやって数分後に同じようなことをしていたら、それは真似をしているということになります。
最初は全く同じでもないし違うかもしれないと思うかもしれませんが、真似かな?と思うことならそれは真似だと思います。
(福岡県 Y.S)

2才になってから、やっと手を振ったらまねをしてくれるようになりました

私には娘がいます。
0才の頃は人まねを全くせずに心配しました。
私が手を振ってもじっと見るだけで何もしません。
舌を出してみても何も反応がありませんでした。
歩けるようになってから、テレビの教育番組を見せましたが、まねはしませんでした。
2才になってから、やっと手を振ったらまねをしてくれるようになりました。
赤ちゃんには、それぞれ個人差があります。平均より遅いと心配になってしまいますが、その子のタイミングが来れば、人まねをしてくれるようになると思います。
あまり悩まない方がいいと思います。
気になるなら、保健師の人などに相談するといいと思います。
兵庫県 H.Y

10か月健診のときに出来ていないことが多いということに気づきました

笑えば笑う、舌を出せば舌を出すということはあったので、全く気にしていませんでしたが、10か月健診のときに出来ていないことが多いということに気づきました。
バイバイと手を振る、こんにちはと会釈をする、パチパチといって手をたたくなど、わかりやすく大きめの身動きに言葉を添えるようにして毎日の生活に取り入れました。
すぐに覚えて真似をするようになりました。
今までは動きが小さく、子どもの聞き取りやすい言葉を使っていなかったのかもしれないと反省しました。
何事もおよそということはあるけれど、人と比べないことが育児では何よりだと思います。
人に迷惑さえかけなければ人と同じでなくても良いです。
ただ、その子にとって必要な時に必要に応じて手を差し伸べてあげることが大切だと思うので、お子さんをよく見て触れてあげて欲しいです。
(埼玉県 A.M)

周囲の赤ちゃんの成長との差にとても心配しました

現在2歳になる息子のことですが、0歳の赤ちゃんの頃人まねや歩くことも遅く、とても心配で不安な気持ちになっていました。
生後3ヶ月頃から児童館などに行っていて、周囲の赤ちゃんの成長との差にとても心配しました。
生後10ヶ月でもテレビを見てもぼーっとしていたりでした。
それでも、毎日一緒にテレビを見ては息子の前で私と旦那が真似て見せたり、息子の手をとって真似をしてみたりしました。
そのおかげか、1歳を過ぎた頃には、人まねも人並みにはできるようになりました。
本当にお子さんの成長一つ一つに一喜一憂してしまうのが親だと思います。
我が家の息子は人まねも歩くのも言葉も人よりもゆっくりでした。
ダメだと思いながらも周囲のお子さんと比べて、自分の育て方を不安に思ったりもしました。
それでも、この子の個性や性格だと考えれば少し気持ちが楽になりました。
もし、長引いて心配な時は地域の相談機関があると思うので、そういったところを訪ねてみて良いと思います。
私も何度も相談に行き、「こんなことできるんだから大丈夫よ。」という言葉に何度も救われました。
専門家の方や育児の先輩に見てもらうことは良いと思いますよ。
兵庫県I.K

まとめ

10か月検診や1歳児検診で人まねをしないからと言って、「自閉症などの発達障害があるのではないか」と考えるのは時期尚早すぎます。

赤ちゃんは成長度合いの個人差が非常に大きいので、1歳で人まねができないことも珍しくありません。

あまり心配しすぎる必要はないということですね。

赤ちゃんはママやパパとコミュニケーションをとることで、心も体も成長していきます。

たくさんコミュニケーションをとって、楽しみながら赤ちゃんを見守ってあげてくださいね。