ヘルパンギーナは子供にとって厄介な病気です。

保育園などでヘルパンギーナが集団感染してしまうことも珍しくありません。

自分の子供がヘルパンギーナになった時のため、もしくはヘルパンギーナを予防するための対処法・対策を知っておくのは大事になってきます。

先輩ママたちはヘルパンギーナにどのように対応してきたのでしょうか。

ヘルパンギーナの予防方法と対処法

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナは、「手足口病」「プール熱」とともに、夏の3大感染症とも呼ばれています。

6月~8月にかけてよく流行し、主に5歳以下の子供が罹患します。

ヘルパンギーナは、エンテロウイルス属に属するウイルス、主に「コクサッキーウイルスA群」が原因で感染するのですが、口の中に口内炎のような発疹がたくさんできることが特徴となります。

症状としては、2日~4日程度の潜伏期間を経て38度以上の高熱、口の中や喉の発疹・潰瘍、全身倦怠感や関節痛などが現れます。

対処方法

ヘルパンギーナの特効薬というものは存在しません。できることは対処療法となります。

やわらかいものなら食べれることも

栄養のあるものを食べると自然治癒力が高まるのですが、ヘルパンギーナの場合は口の中や喉に発疹や潰瘍ができているので、子供が痛みのためにほとんど何も食べることができないことが多いです。

先輩ママの体験談を見ると、うどんやそうめんなど軟らかいものなら食べてくれることもあるようなので、試してみるといいのかもしれません。

水分補給が特に大事

また脱水症状になると危険なので、母乳やお茶などできちんと水分補給をしてあげることが大事になります。

赤ちゃんや子供は自分で水分補給が難しいので、定期的にお母さんが水分補給をしてあげてくださいね。

まれに無菌性髄膜炎や急性心筋炎などを合併することもあるので、医師の診察は必ず受けるようにしましょう。

とくに無菌性髄膜炎は、発熱以外に頭痛、嘔吐などの症状がある場合に注意が必要です。

そのような症状がある場合はすぐに医師の診察を受けてください。

予防方法

ヘルパンギーナの感染経路は、接触感染と飛沫感染だと考えられています。

ヘルパンギーナのコクサッキーウイルスは、アルコール消毒に対する耐性が高いと考えられています。

ですので一番大事なことは、手洗いをきちんとするということになります。

小さな子供が自分自身で手洗いをきちんとするのは難しいので、お母さんが手洗いをしてウイルスを流してあげましょう。

保育園などの外出先から帰宅したときは、きちんと石鹸を泡立ててウイルスを流しやすくしたのち、水道水で30秒間ぐらいきちんと手を洗ってあげることが必要です。

保育園などで集団感染が起こった場合、なかなか感染を防ぐことは難しいですが、できることはきちんとしておきましょう。

二次感染にも注意が必要

ヘルパンギーナは家族の中で二次感染が起こってしまうことがあります。

特に子供の兄弟がいる場合は注意が必要です。

ヘルパンギーナに感染した子供が使っているおもちゃなどから飛沫感染をすることもあるので、洗えるおもちゃは洗っておきましょう。

手洗いが不十分で共用タオルを使用しているときなども、二次感染が起きる可能性があるので注意が必要です。

またヘルパンギーナはしばらくの間、便にウイルスが残っていることがあるので、まだおむつをしている赤ちゃんが感染した場合、お母さんがおむつの取り換えをした後に徹底した手洗いをしましょう

実際に先輩ママの体験談を見ても、子供からヘルパンギーナに感染してしまい40℃の高熱が出たお母さんがいます。

大人が感染するとまれに重症化することがあるので、お母さん自身の手洗いも忘れないようにしてくださいね。

先輩ママの体験談とアドバイス

食事はかなり薄味にし、子供の好きで食べやすい、そうめんやうどんにしていました

2歳になったばかりのころ、ヘルパンギーナになりました。
とにかく口の中が痛いようで、痛い痛いと常に言ってました。
食事はかなり薄味にし、子供の好きで食べやすい、そうめんやうどんにしていました。
痛がるときは、無理に食べさせないようにしていました。
ヘルパンギーナは、口の中がとにかく痛いようなので、無理に食べさせたり、飲ませたりしなくて大丈夫だと思います。
発症し、3~4日を過ぎたころから、急に食べれたりするようになるので、処方してもらった薬さえ飲ませていれば、大丈夫です。(群馬県、H、T)

おむつを取り替える場合には注意をして、自分も感染しないように注意をしていました。

子供が1歳になるころヘルパンギーナにかかりました。
いつもより機嫌が悪く熱を計ったら38度あったので病人に連れて行きました。
診察を受けた時に口の中の奥の方にブツブツがあると言われ、一応検査をすることになりペルパンギーナだと言われました。
食事はあまり食べたがらなっったので、柔らかくして冷ましたものを食べさせました。
アイスやヨーグルトはよろこんで食べていました。
他の人に移すことも考えられてので外出はしないようにしていました。
いつどこでうつされるかわからないと思います。
うちの場合は上の子が保育園ではやり持ってきてしまったので・・・
ペルパンギーナにかかった後、回復してくるときに菌が便に出てくると病院の先生に言われました。
まだおむつに便をしていたのでおむつを取り替える場合には注意をして、変えた後にはきちんと処分をしきれいに手を洗い自分も感染しないように注意をしていました。(長崎県 A.M)

脱水症状が心配されますので、とにかく母乳でもお茶でも取れるものは取ってほしいです

うちの息子は1歳のときにヘルパンギーナになりました。
最初は38度の熱が出て、食欲がなくなりました。
何を食べても口から出し、母乳のみ飲んでいました。
水分も口から吐き出して一切受け付けませんでした。グズグズ抱っこでした。
ヘルパンギーナのときはとにかく口の中が痛いらしく何も口から食べれない状況です。
なので脱水症状が心配されます。
とにかく母乳でもお茶でも取れるものは取ってほしいです。
あとは抱っこしたり甘えさせてあげることです。

柔らかいものを食べさせて安静にしておくことが大切だと思いました

1歳ごろの夏、プールに行った次の日のお昼ごろ、なんとなくぐったりしていたので、測ったら熱が39度出ていて、あわてました。
やたらよだれが出て、固い物を嫌がって食べなかったので口の中を見ると、できもののような発疹ができていたので、病院に行って、ヘルパンギーナと診断されました。
対処療法しかない夏かぜなので、柔らかいものを食べさせて安静にしておくことが大切だと思いました。
何か食べられれば良いですがもし、水も飲めないほど口内炎がひどかったら、すぐに病院に連れて行ってあげてほしいと思います。(埼玉県 N.M)

私自身もヘルパンギーナをもらってしまいました

1歳1ヶ月の時に、ヘルパンギーナにかかりました。
突然、39.8℃の高熱が出ました。
冷やすと嫌なようで、泣き叫ぶので、水分をこまめに摂れるようにすることしかできませんでした。
熱が出て、丸一日くらい経つと、喉の痛みが強く出はじめたようで、離乳食を食べられなくなりました。
母乳だけは飲めたので、とにかくほしがる時にはあげて、イオンウォーターなど、他の水分も飲めるのようにしました。
寝不足と、子どもの看病で疲れていたためか、私自身もヘルパンギーナをもらってしまいました。
急激な悪寒から40℃の高熱と、大変な思いをしました。
自分がなってみて、かなりの悪寒だったので、子どもも暖かくしてほしかったのだろうと、気づいてあげられなかったことを反省しました。
体が弱っていると、大人でももらう病気なので、十分気をつけなければならないと痛感しました。(高知県 T.M)

まとめ

ヘルパンギーナは、「手足口病」「プール熱」とともに、夏の3大感染症とも呼ばれています。

予防のために、外出先から帰宅するときちんと手洗いをする癖をつけておきましょう。小さな子供の場合はお母さんがきちんと洗ってあげてください。

もし感染したら、うどんやそうめんなど食べやすいものを食べさせてあげるといいようです。

また脱水症状は危険なので、水分補給をきちんとすることを忘れないで上げてくださいね。